彼女はみんなの顔を思い浮かべて思いっ切り跳んだ。~2017年全国インターハイ女子三段跳びの話(その2)




8/2 10:15 全国インターハイ女子三段跳び予選

2017年8月2日。晴れ。
NDソフトスタジアム山形。
全国インターハイ陸上競技大会最終日。

川見店主はスタンドのほぼ最前列にいた。
視線はあるひとりの女の子を追っている。
助走路の遠くにその姿はあった。
彼女は両手を腰に当て、膝を交互に動かしリズムをとり、30mほど先の砂のピットを見つめている。

女子三段跳び予選は午前10時過ぎからはじまっていた。
出場選手は44名。
試技は3回行われ、予選通過標準記録12m15cmを跳べば自動的に決勝進出が決まる。
「12m15cm」――それは、彼女が2か月前に1度だけ出した自己ベスト記録と同じ距離だった。

2か月前に12m15cm跳んだ話↓

すでに彼女は試技1回目を12m10cm、2回目を11m93cmで終えていた。
決勝進出にはあと5cm記録を伸ばし、自己タイ記録で跳ぶ必要があった。

3回目、最後の試技に彼女は挑む。
彼女の夏が終わるのか、つづくのか。
すべてはこの跳躍にかかっていた。
川見店主は心臓が止まりそうだった。
助走路の彼女が手を挙げて大きく叫んだ。

「いきまーーす!」

一瞬カラダをためて、踏み出した。
徐々に加速し、トップスピードに乗った。
踏み切り板に足を叩きつけ、前方へ勢いよく弾け跳ぶ。
ホップ、ステップ、ジャンプ。

川見店主は思わず身を乗り出していた。

記録12m31cm

彼女は自己ベスト記録を16cmも更新し、決勝進出を決めた。
川見店主はホッとため息をついた。
鼓動が高まっているのを聞いた。
こんな試合の観戦はカラダに悪いなと苦笑いしたくなった。
ほんとに、と川見店主は思う。

「三段跳びって、どうなるかわからない競技だな」

三段跳び予選。彼女の跳躍を撮った一枚。(撮影・川見店主)


彼女はどんな気持ちで跳んでいたのか

川見店主をはじめスタンドで応援する人たちは、彼女が跳ぶたびにドキドキハラハラしては寿命を縮めていた。では、当のご本人はどんな気持ちで試合にのぞんでいたのか?

彼女は、楽しくてならなかった。
緊張よりも喜びが勝っていた。
跳べば跳ぶほど、さらに跳べる自分に出会える気がしていた。

――彼女は3か月前までの自分を覚えている。故障に悩まされ、走ることもままならず、ろくに練習できなかった辛い日々。試合でも結果が出せず、出口のない長いトンネルの中にいるような気分だった。女子キャプテンとしての立場に不甲斐なさを感じ、責任感に苛(さいな)まれた。

でも、あの日からすべてが変わったのだ。

あの日の話↓

あの日から足の痛みはウソみたいに消えた。
練習メニューを着実にこなせた。
スプリントの力が急速に伸びた。
チームを引っ張れる自分になった。
それらすべてが自信につながった。

いつからか試合を楽しんでいる自分がいた。
跳ぶたびに発見があった。
もっとああすれば、もっとこうすれば、もっと跳べるはず。
試行錯誤が創意工夫を生み出した。
勝利のイメージは無限に広がった。
跳ぶたびに記録が伸びた。
そして今、こうして全国インターハイの舞台に立っている。

予選の試技が2回終わって、決勝進出の圏外にいても彼女に不安は一切なかった。調子の良さはカラダが訴えていた。この3か月間に積み重ねた練習と、残してきた結果が揺るがぬものとしてあった。自分がここで負けるはずがないと思っていた。彼女にとって決勝進出は「当然」だった。

実は、この日の前日、彼女はこんなことを言って川見店主を驚かせている。

「明日は12m70cmを跳びます。そして、優勝します」



8/2 14:30 全国インターハイ 女子三段跳び決勝

午後2時30分。
女子三段跳び決勝がはじまった。
出場選手は12名。
8位までの入賞ラインは12m30cmほどだと予想されていた。
「12m30cm」――それは彼女が午前中に出した自己ベスト記録とほぼ同じ距離だ。

観衆が見守る中、彼女は助走路に立った。
攻めるしかない、と思っていた。
自分には失うものなど何もないのだから。

・試技1回目。
彼女は12m20cmの跳躍を見せた。
彼女はいつも、助走に入ったはじめの4歩でその跳躍が成功するかどうかがわかる。
この跳躍は決して悪くはなかった。
でも、まだまだいけると思った。
難しいのは風向きだった。
ピット前に設置してある吹き流しがくるくると方向を変えているのが気になった。

・試技2回目。
彼女はふたたび助走路に立った。
大きく深呼吸をした。
高校3年間、自分を応援してくれた人たちの顔を思い浮かべた。
思いきり跳んでやろうと思った。
右手を挙げた彼女の声が競技場に響き渡った。

「いきまーーす!」

風向きが定まるのを待った。
今だ。踏み出した。
助走の1歩目で確信した。いける。
加速し、トップスピードに乗った。
踏み切り板に足を叩きつけた。
ホップ、ステップ、ジャンプ。

「おおー!」

大きな歓声があがった。
彼女の体は、これまでのどの選手よりも遠くの地点にたどり着いた。

記録12m48cm

なんと、予選で16cm更新した自己ベスト記録をさらに17cmも更新した。
順位は1位に躍り出た。

この彼女の跳躍が、競い合う他選手たちにも火をつけた。
その後、彼女の記録を越える大きな跳躍がつづいた。
誰かが跳ぶたびに、順位は目まぐるしく入れ替わった。
さすがは全国インターハイだと、見る者はみな唸(うな)った。
決勝の激闘はつづいた。

午後4時。
6回にわたるすべての選手の試技が終わった。
優勝者の記録は12m73cmだった。
彼女の最高記録12m48cmは上から6番目だった。

帰りの便の時間が迫っていた。
川見店主は競技場を後にした。
空港へ向かう車窓に、表彰台にのぼる日焼けした彼女の姿が浮かんで見えた。


****

だから悔しい。だから楽しい。

翌日。
大阪に戻った川見店主は彼女に電話した。

「全国インターハイおつかれさま。6位入賞おめでとう!」

「ありがとうございます!」

「でも、ちょっと悔しいんだよね」

「悔しいです。12m70cmを跳ぶイメージはできてますから」

思い描けるってことは、実現できるってことだからね

「はい」

「だから跳べるはずなんだよ。ただ、3か月ではカラダづくりが間に合わなかったよね」

「そうだと思います」

「悔しいよね。でも、こんな風に悔しいことが楽しいね!」

「はい、今、すごく楽しいです!」

3か月前、彼女の三段跳び自己ベスト記録は11m85cmだった。
今、そこから63cmも先にたどり着いた。
けれど、もっともっと向こうの方まで跳んでいきたい。
彼女は言う。

「イメージでは、砂のピットを越えるくらいにまで跳んでるんです(笑)」

最後に。

決勝2回目の試技に挑む時、彼女が頭に思い浮かべた人たちの中には川見店主の顔もあったらしい。そして、こんな風に思っている。

「あのおばちゃんは、私にぴったりのインソールを作れるし、私の足の痛みも消しちゃうし、私のカラダの動きも全部わかるし、一体何者なんだろう?

今日も彼女は、ホップ、ステップ、ジャンプ。
エリナちゃんにとって、本当の三段跳びは、これからがはじまりです。


今回もいよっつ!



(おわりです)


これまでのエリナちゃん記事↓

【2017年全国インターハイ女子三段跳びの話】
・(その1)決戦前日、川見店主は彼女のインソールを補修した

【全国インターハイに出場するまでの8年間の話】
・(その1)高校2年生の彼女は三段跳びをはじめた
・(その2)8年ぶりにやってきた彼女は3足のシューズをフィッティングした
・(その3)彼女はこの夏を忘れない

*****

【関連サイト】

決戦前日、川見店主は彼女のインソールを補修した。~2017年全国インターハイ女子三段跳びの話。(その1)



熊本の少女が全国インターハイに出場するまでの8年間と「30日の奇跡」の話を以前ブログでご紹介しました。



この物語にはつづきがあります。
舞台は熊本から山形へ。
彼女と川見店主と陸上競技を愛する人たちとの、熱い夏の2日間を追います。


*****

8/1 決戦の前日


【川見店主は彼女のインソールを補修する】

2017年8月1日。
NDソフトスタジアム山形。
全国インターハイ陸上競技大会第4日目。

この日、川見店主は朝からスタンドで試合を観戦していたが、昼前に一度席を外した。
陸上競技場を出る。
周辺には各スポーツメーカーのブースが並んでいる。
川見店主は陸上競技専門メーカーN社のブースに立ち寄り、気心知れた社員さんたちに挨拶した。

「こんにちは」

「あ、川見さん、おつかれさまです」

「ちょっとの時間だけ、ここのスペースをお借りしますね」

「どうぞどうぞ。昨日話しておられた女子の三段跳びの選手が来るんでしたよね」

「そうです。明日の試合に備えてインソールの補修をしてあげることになってて」

「へー、そこまでしてあげるんですね」

彼女とは事前に連絡をとり合い、決戦の前にインソールの補修を行う約束をしていた。必要な用具や材料は大阪から持参した。専用のハサミは飛行機内に持ち込めないため、宿泊先のホテルに宅急便で送っておいた。

彼女が姿を現す。日焼けした精悍な顔。
川見店主が聞いた。

「調子はどう?」

「はい、いいです」

彼女からスパイクシューズを受けとり、中からインソールを抜きだした。フィッティングしてから3か月が経過したインソールには、すでに彼女の重心の跡がクッキリと残っている。
持参した表面材をハサミで切り、インソールの傷んだ場所に貼りあてて補修した。アーチ(土踏まず)部分にも貼りあて、助走のスピードが乗りやすいように、跳躍のパワーがより地面に伝わるようにと、ひと工夫を凝らした。
インソールをシューズに装着して彼女にわたす。

「インソールに少し調整を加えてみたよ」

彼女はシューズに足を入れた。
笑顔でこたえた。

「すごくいい感じです」


【たぶっちゃんは彼女の筋肉をケアする】

シューズはこれで大丈夫だろう。
カラダのコンディションはどうだろうか?

川見店主は頼もしい助っ人を呼んでいた。
「たぶっちゃん」がスケジュールを合わせてかけつけてくれた。
ボディケア用品・クリオ販売のたぶっちゃんは、現役時代には関東の某強豪大学で箱根駅伝出場を目指す長距離選手だった。その経験に培われた、選手に寄り添い的確にケアを施すスキルには定評がある。

たぶっちゃんの活躍はこちらにも↓
「たぶちくん、忙しいにのありがとう」

「このタイミングでよかったです。僕は今日の午後には大阪に帰っちゃいますから」

たぶっちゃんは、跳躍種目の選手が疲労しやすい筋肉の部位を知っていた。たぶっちゃんに指摘されるままに、彼女はその筋肉を触ってみた。言われたとおりに硬くなっていた。たぶっちゃんはクリオの商品を使ったケアの方法を彼女に教えた。彼女はすぐにやってみた。

「あ、楽になりました。動きやすいです」

「調子よさそうなら明日も同じ方法でケアしてください。筋肉がほぐれすぎてリズムが崩れそうなら、やらない方がいいと思います」

「わかりました。ありがとうございます」

三人はサブトラックに移動した。
彼女はシューズの履き心地と筋肉のコンデションを確かめながら、軽くダッシュし跳んでみせた。
川見店主はたぶっちゃんに言った。

「彼女、まだまだ伸びそうでしょう?」

「そうですね、楽しみですね」


晴天に恵まれたNDソフトスタジアム山形(撮影・川見店主)


【F先生はオリンピアサンワーズファミリーとして彼女を応援する】

午後14時過ぎ。
川見店主はスタンドへ戻り男子三段跳び決勝を観戦していた。
そして、ある人物を思い出していた。
彼もこの競技場のどこかにいるかもしれない。
スマホを取り出し連絡をとってみる。
彼も、やはり、この場所に来ていた。
数年ぶりに再会することになった。
ふたたびN社のブースで待ち合わせた。

「おひさしぶりです」

聞きなれた声。彼が現れた。
深々と丁寧にお辞儀をするのが彼らしかった。


――15年前、オリンピアサンワーズにやってきた高校生のF少年は、すでに三段跳びで全国クラスの選手だった。以降、大学、社会人でも全日本のトップクラスで活躍。三段跳び自己ベスト記録は16m51cm。彼の現役時代のシューズは川見店主がフィッティングしつづけた。
川見店主には忘れられないエピソードがある。
初めて会った時、彼の後ろ姿が美しいと思った。
特に、腰まわりがよくキレていた。
彼に何気なく聞いた。
「いい姿勢をしてるね。それは何か意識をしてるの?」
高校生の彼はこたえた。
「中学生の時、陸上部で自分よりも記録が上の先輩が、とても姿勢がよかったのです。それを真似するようになりました」
川見店主は感銘を受けた。
強くなる選手は、このような高い意識をもって向上していくものなのだ。――


かつてのF少年は、今や某大学の陸上部監督になっていた。
川見店主は、彼女の話をF先生にした。
F先生は驚いた。

「その選手なら知ってますよ!実は先日、熊本まで会いに行きましたよ!」

「そうなの!?」

「ウチの大学にぜひ来てほしい選手です。それにしても彼女もオリンピアに行ってたなんて」

「シューズ見てわからなかった?」

「インソールまでは見えませんから(笑)」

「さっき、ここでインソールの補修をしてあげてたのよ」

「山形にまできて?VIP待遇ですね。僕は川見さんにそこまでしてもらってないですよ(笑)」

「それは、言いっこなし(笑)」

その後、陸上競技好きのN社のみなさんも交えて話は「三段跳び」論議となる。
誰もが思っているのは、高校女子の三段跳びは今年からインターハイの正式種目になったばかりで歴史も浅く、選手も記録もまだまだ未知数だということだ。
F先生が言った。

「それに三段跳びは、その日の調子、天候、タイミング、すべてが揃った時に、思いもよらない記録がポーンってでたりするんです」

「へー、そういうものなんだね」

「だから、明日は誰が優勝してもおかしくないと思いますよ」

「彼女にも可能性はある?」

「もちろん。ただ、あまり彼女には目立ってほしくないですけどね。他の大学にも目をつけられますから(笑)」

「なるほど、複雑なところね(笑)」

「でも彼女がどこに進学しても応援しますよ。オリンピアサンワーズファミリ―の一員としてね」

「あぁ……うれしいことを言ってくれるなぁ」

とにかく、とF先生はつけ足した。

三段跳びって、まったくどうなるかわからない競技なんですよ

翌日、川見店主はこの言葉をかみしめることになる。


(つづきます↓)
・その2 彼女はみんなの顔を思い浮かべ思いっ切り跳んだ。


川見店主、山形県に全国インターハイを見に行く。

NDソフトスタジアム山形にて2017年の全国インターハイが開催(撮影・川見店主)


川見店主、山形へ

2017年の全国インターハイは、ただいま南東北の各県で行われています。
陸上競技大会は7/29~8/3の5日間にわたり山形県のNDソフトスタジアム山形を舞台に開催されました。
川見店主は、7/31~8/3の3日間観戦してきました。
オリンピアサンワーズ川見店主

*****

――川見店主、おかえりなさい。

川見店主:あー、楽しかった

――おみやげありますか?

川見店主:「買ってきたけど家に忘れてきた

――聞くんじゃなかったです。

川見店主:「ちゃんと明日持ってくるから」(←次の日も忘れました)

――昨年、川見店主は全国インターハイを岡山県まで車でぶっ飛ばして見に行きましたよね。

その時の話↓


川見店主:「今年は山形県ですから、さすがに飛行機と電車で行きました」

――川見店主は普段の生活で車以外ほとんど乗らないでしょう?慣れない乗り物での旅行、ちゃんと山形にたどり着いたんですか?

川見店主:「もうね、飛行機も電車も新鮮で!いっぱい発見がありましたよ!ほらほら、この写真見て!」

――これは?

川見店主:「競技場へ向かう時の電車。単線なんです。乗ろうと思っても、扉が開かないわけ。あれー?って待ってたら、ほら、ここんとこにボタンついてて

左が車両の外側、右が内側。(撮影・川見店主)


――大阪ではちょっと見ない感じです。

川見店主:「電車に乗る時はボタンを自分で押して開ける、乗ったら自分で押して閉めるっていう」

――へー、自分で開け閉めするんですね。

川見店主:「人が乗り降りしない時は閉まったままだから、冷暖房の節電になるよね。すばらしい!」

――これ、はじめて遭遇したらわからないでしょ?

川見店主:「うん、ドキドキした。扉開いた時はうれしかった(笑)」

――次の写真はなんですか?

川見店主:「これは途中の駅を車内から撮りました」

おもしろ山って。(撮影・川見店主)


――これは看板ですか?「面白山高原駅 標高440メートル」って書いてます。

川見店主:「そうそう」

――オモシロ山って、もう「面白い」って自分でゆーてしもてますやん。自分からハードル上げてしもてますやん。で、おもろい山なんですか?

川見店主:「そういう意味じゃなくて、『面が白く見える山』なんですって」

――なるほど、そ―ゆう意味ですか。

川見店主:「だから、別に駅自体はおもしろくもなんともなかったです

――そんなこと言って、山形県の人怒んないですかね。

川見店主:「一番の驚きは、次の写真ですね。これ、JR山形線に乗りかえる羽前千歳(うぜんちとせ)っていう無人駅なんですけども。電車は単線です。そこをね、山形新幹線がビュワーーーん!って走り過ぎるっていう」

羽前千歳駅(撮影・川見店主)


――単線の線路を新幹線が走るんですか!

川見店主:「びっくりでしょ?山形新幹線がすっごくかっこよかったので、ビシっとスマホを構えてバシっ激写しましたよ!」

――新幹線、どこですか?

川見店主:「ほら、向こうの方にちっちゃーく写ってるでしょう、新幹線のおしりが(笑)」

――ほとんど間に合ってないですやん。



王将といえば「○○」

――お天気には恵まれたのですよね?

川見店主:「はじめの写真にあるとおり、私が観戦した3日間の天候はよかったです。空が広くて澄んでました。いいところでした」

――食事なんかはどうされたんですか?

川見店主:「あのね、スマホで調べたらさ、開催地の天童市には『王将』って店がいっぱいあるの。王将といえばさ、餃子じゃん





――まぁ、人によるでしょうけれども。私なんかはよくお世話になってますけれども。

川見店主:「じゃあ今夜は中華でいいかって思ってたわけ。で、競技場に行ってさ、試合を観戦してたら、トラックに変なものが置いてあるのに気づいたの」

トラックに将棋の駒が!(撮影・川見店主)


――こ、これは王将じゃないすでか!飛車もある!なんですかこれ!?

川見店主:「私、これがおかしくておかしくて、観戦中も気になってしかたない(笑)」

――不思議な光景です。

川見店主:「それに優勝した選手にはでっかい王将の駒が贈呈されるんです」

――トラックにも王将、選手にも王将が。

川見店主:「実は天童市ってね、将棋の駒生産量日本一なんですって」

――そうなんですか。

川見店主:「あとから気づいたら、町のいたるところに将棋の駒がありました。ポストの上に王将橋の上に王将、空にデデーーンってそびえ立つ3mくらいの王将、って具合です」

――とにかくこの町は王将だと。将棋だと。それが売りだと。

川見店主:「それになんでもかんでもとにかく名前に『王将』がつくんです。『ホテル王将』とか『焼肉王将』とか『定食屋王将』って感じで」

――王将だらけ(笑)。

川見店主:「もうね、天童市王将市でいいんじゃないかな」

――で、餃子の方の王将はなかったんですか?

川見店主:「ホテルの近くに『餃子の王将』はありませんでしたけど、競技場の近くに『大阪王将』がありました」
王将には「餃子の王将」と「大阪王将」があるのはご存知だろうか?どっちもうまいけど。

――そっちの王将が(笑)。ややこしいな話が。で、餃子食べたんですか?

川見店主:「いいえ。夜はおそば食べてました

――結局この話、餃子は一切関係ありませんやん(笑)。



熱戦を見る

――観戦して印象に残った種目はありますか?

川見店主:「さすがに全国インターハイですよね。どの種目も熱戦でした。素晴らしかったです。女子800m高校新記録が出ました。あの大阪の二人の選手も大健闘でしたよ。盛大な拍手を送りたいです」

こちらに「大阪の二人」の話↓


――そして最終日には女子三段跳びがありました。

川見店主:「注目は熊本の『三段跳びガール』エリナちゃんですね」

――彼女がこの全国インターハイにたどりつくまでの8年間と「30日の奇跡」の話は、先日、当ブログで3回にわたり連載しました。

川見店主:「女子三段跳びは予選も決勝も、彼女が跳ぶのはぜんぶ見れました。もうね、見てて心臓止まるかと思った」

――私も店でネット配信のライブ中継を見てました。

川見店主:「仕事もせずに」

――うっ、すんません。さすがに仕事は手につきませんでしたね。

川見店主:「彼女、すごかったよね。あんな風になるなんて思ってなかったよね」

――「30日の奇跡」の話もビックリでしたけど、彼女はさらなる奇跡を起こしましたね。

川見店主:「実は、私の行った3日間に、彼女と色んな人との出会いのドラマがたくさん生まれたのですよ」

――その辺の話は、またブログに書きたいと思います。

川見店主:「感動と充実と驚きの3日間でした。楽しかったです。高校生たちの生命の躍動に、たくさんエネルギーをもらいました!」

――ってゆーてる間に、今朝からロンドンで世界陸上がはじまってますよ。

川見店主:「忙しいですね、今年の夏は!」


(おわりです)

なぜ川見店主は卵の殻をかぶっているのか?


最近、オリンピアサンワーズの川見店主には腑に落ちないことがあるらしい。


川見店主:「あのさぁ」


――はい、なんでしょう?


川見店主:「たまにブログに出てくる私のイラストあるけどさぁ」


――はい。


川見店主:なんで私は卵の殻をかぶってるわけ?



なるほど、初めてこのブログをご覧になって、川見店主と同じ疑問をもった方々もおられるかもしれない。
ならば、今後のためにご説明しておこう。

なぜブログに出てくる川見店主は卵の殻をかぶっているのか?

少々長くはなるが、お付き合い願いたい。



川見店主は写真がキライ

そもそもの問題は、川見店主の「写真嫌い」にある。

お店や企業のホームページには「経営者」や「そこで働く人々」の顔写真を載せることが鉄則であると言われている。「顔」が見えることが消費者に親近感や安心感を与えるかららしい。そういえば、最近ではスーパーの野菜にも、作り手の農家の方々の顔写真が添えてあったりする。

しかーーーーし!

そんな時代の流れをもろともせず、川見店主は当店ホームページが開設された時(2001年)から実に17年もの間、顔写真の掲載を一切許さなかった。
その姿勢はブログ(2005年開始)でも徹底された。インソールを作成している時の写真は掲載が許されたが「横顔」に「メガネ」と「マスク」という愛想のなさである。
ブログに出てくる川見店主はキャシャーンのようである。

話の流れでブログに川見店主が登場する場合は、苦肉の策として、写真のかわりにイラストを用いることになったのであった。
旧ブログに登場していた川見店主のイラスト。まだ卵の殻はかぶっていない。

今年4月にリニューアルされたホームページでは、やっとこさ初めて川見店主の顔写真を掲載した。
これは、

1)ここ数年のうちにテレビに何回か出演した
2)あるWebサイトにデカデカと写真が載った

ことから、もう顔は世間様に割れてしまっているので「まぁ仕方ないか」という心境になったためである。
しかし、だからといって自分の顔写真がWeb上にさらされるのを今も嫌ってはいるし、お客様からリクエストがあってもゼッタイに写真にはおさまらないので、あしからず。

……とまあ、これくらい川見店主は写真がキライなのである。



2017年のテーマ「殻を破る」

2017年1月4日。
旧ブログで新年のごあいさつを申し上げた
もちろん川見店主の写真ではなく、このようなイラスト画像をのっけて↓




今年のオリンピアサンワーズのテーマは「殻を破る」であると宣言したこの川見店主のイラストは、一部の熱狂的なサンワーズファンのみなさまにウケにウケた。

「スマホの待ち受けにしてます!」
「練習でツラくなった時は、この画像を見て気合いを入れています!」
魔除けにしてます!

等々とご報告をくださる奇特な人も数名いらっしゃった。

しかし、このイラストには、より深い「本当のメッセージ」が隠されていた。それが明らかになるのは、3月末のことであった。



生まれ変わる変わる詐欺!?

昨年より、オリンピアサンワーズはホームページのリニューアルを計画していた。
新しいホームページの公開日は2017年4月1日と決まった。
その数日前には、旧ブログにこんな画像をのっけて期待感を煽った↓



この時、このイラストの真のメッセージは「生まれ変わる」だったことが明かされた。

しかーーーーっし!

4月1日の新ホームページ公開は見送られた。
なぜか?
3月中に急遽、川見店主の「開運なんでも鑑定団」出演が決まり、その準備で忙しくなった。そして4月1日には東京へ番組収録へ行ってしまった。

この時点で、新ホームページの点検作業は不十分であったため公開は延期となったのだ。

あれだけ「生まれ変わる」とはやしたてておきながら、生まれ変わらなかった。
これでは「生まれ変わる変わる詐欺」ではないか!

どうしよう……

……なんか笑いに変えて、ごまかすしかないな

つーわけで、4月1日のブログにはこんな画像をのっけてお茶をにごした↓
4コママンガ的な展開で「まだ生まれ変わらない」ことを暗に示す。「ひっこむんかーい!」とツッコんだ人多数。

オリンピアサンワーズのお客様方々は、この事態をあたたかく見守ってくださった。苦情や非難などは一切なかった。とゆーか、どーでもよかったのであろう。



ニューキャラクター誕生。その名は……


さらに2週間後。

ようやく、新しいホームページ公開のメドが立った。

リニューアル公開前日には旧ブログにこんな画像をのっけて、懲りずに期待感を煽ってみた↓
川見店主が立ちあがって「いよいよ生まれ変わる」ことを示す。その姿は、クララが立ちあがった時と同じかそれ以上の衝撃を見る者に与えたという。


た、た、立った!
川見店主が立った!

2017年4月15日、無事にホームページのリニューアルが完了した。
ブログもこちらの新しい場所へ引っ越した。
殻をかぶったまま立ち上がった川見店主は、新しく生まれ変わったオリンピアサンワーズの象徴となった。そして、このブログの新しいキャラクターとなった。


その名は、


きゃわみたん」。


きゃわみたんは、口元だけで表情が変わるよ!作るのがカンタンだよ!



――てなわけで、きゃわみたんは、卵の殻をかぶっているのでありまっす!


川見店主:「……あのさぁ」


――はい、なんでしょう?


川見店主:「それはもうわかったからさぁ」


――はい。


川見店主:「じゃあ、いつまで私は殻をかぶってるわけ


――……ま、その辺は、ノープランです。


つーわけで、これからもきゃわみたんをよろしくね!


まゆげを変えてみたよ!↓


インスタとかやってるってご存知?

1年間ブログの更新が滞った理由

これまでオリンピアサンワーズのブログでは、シューズのフィッティング例と、それにまつわるお客様とのエピソードをご紹介してきました。2005年11月~2017年4月までつづいた旧ブログでは、1500本くらいの記事を書き、のべ1000人くらいのお客様にご登場いただきました。

しかし、昨年6月頃からホームページのリニューアル作業に取りかかり、それに時間を奪われてブログの更新が滞りました。あの人のこともこの人のこともブログでご紹介したいと思いつつ、時間だけが過ぎていきました。

やっと今年の4月にはホームページのリニューアルを一旦完了。ブログもこちらに引越し心機一転。学校関係の納品で忙殺される5~7月も乗り越え、ぼちぼちとブログを書けるようになりました。


撮影しつづけたシューズの画像をどうするか?

ブログをほとんど書けなかったこの1年間ですが、フィッティングしたみなさんのシューズはできるかぎり撮影し、画像に残していました。結果、膨大な枚数のシューズの画像がパソコンの中に蓄積されつづけました。
これらせっかく撮影しつづけた画像たち、このまま埋もれさせるのは実にもったいない。
みなさんにご紹介できるいい手段はないか……。



ん?



ある!?



あるぞ!



カンタンにいくらでも画像を投稿できるアプリが!





いんすたぐらむ~!

さぁ、みなさんもご一緒に、ドラちゃん風に!
さん、はい、「いんすたぐらむ~!」

つーわけで、オリンピアサンワーズがInstagramをはじめたのご存知?

今年6月頃から、こっそり、せっせと画像を投稿しつづけて、現在200投稿になりました。ご紹介できたシューズのフィッティング例は306足にのぼります。
これまで残してきた画像をぜーんぶご紹介できたわけではありませんが、とりあえずは最近の画像まで出し切りました。

あー、スッキリ。

これからも、ひたすらシューズのフィッティング例を投稿していく、いささかマニアックなオリンピアサンワーズのインスタ。
サンワーズフェチのあなたは要ちぇけらです!

フォローしてね。いいねもしてね。
オリンピアサンワーズのインスタグラム ↓


フィッティング例はシューズの種類別でも見れます↓
陸上競技のシューズ
ランニングシューズ
各種スポーツシューズ
ウォーキングシューズ