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5月, 2017の投稿を表示しています

2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の制作にオリンピアサンワーズが協力した話。

今から1年半くらい前の話。 2015年秋のある日の夕方。 その電話は東京からだった。 受話器の向こうの男性は、某テレビ局のドラマ番組制作部の者だと名乗った。 その人の話はこうだった。 ある番組の制作にあたり、マラソンのことを調べているうちに、 金栗四三 さんと ハリマヤ の関係を知った。さらに調べる中で、オリンピアサンワーズのブログを見つけ、非常に興味深く読んだ。金栗さんとハリマヤとの出会いが、その後、1964年の東京オリンピックや今のマラソン選手たちにどんな影響を及ぼしたのか興味が尽きない。できれば、ハリマヤに関する資料を拝見させてもらえないだろうか――。 川見店主はこたえた。 「わかりました。ぜひ素晴らしい番組を作ってほしいです。できることはなんでも協力します。」 「ありがとうございます。番組化できるように励みます。」 その後、川見店主は店に現存するハリマヤの資料を惜しみなくテレビ局へ送った。 その人からは、すぐにメールが届いた。 「素晴らしい資料の数々を拝見しました。想像していた様々な出来事が、現実のものとして目の前に浮かびあがってくるようでした。番組制作部では、金栗さんとハリマヤさんのことをさらに調べていこうと動き始めております。」 その後も、その人との連絡はつづいた。 その人から届くメールにはいつも、丁寧なお礼の言葉と共に、番組制作への思いが、熱く、綴られていた。 ***** 2017年4月、ある日の午後。 Sさんと、Sさんのお母様が、ウォーキングシューズのフィッティングにご来店された。 Sさんご一家は、高校生の娘さんも中学生の息子さんも陸上競技選手、ダンナさんはマラソンでサブ3.5ランナーで、3年前からご家族みなさんのシューズをフィッティングさせていただいている。 この日は、川見店主がテレビ東京「開運!なんでも鑑定団」の番組収録から大阪に帰ってきた翌日だった。川見店主は、あの五輪メダリスト・君原健二さんのお宝を鑑定した興奮がまだ冷めていなかった。 気心知れたSさんと川見店主は、テレビ収録の裏話で会話が弾んだ。 Sさん: 「へー、また鑑定士で出演されるのですね!放送が楽しみです!」 川見店主: 「恥ずかしいです。テレビの収録は、いつも

【ねこ】今週のそっちからじゃない。

オリンピアサンワーズ・川見店主んちの居候(いそうろう)チビタくんが登場する「今週の~」シリーズ。 チビタくんは、この新ブログでは今回が初登場、旧ブログからは約1年ぶりの登場です。 チビタ 2003年生まれ。男。ねこじゃらし研究家。 ***** ――さて、最近のチビタくんはいかがお過ごしなのでしょう? 川見店主: 「あのね、この前ね、ランニングシューズが入ってた箱を使って、チビタくんに 食卓 を作ってあげたんです。」 ――はい、食卓を、チビタくんのために。 川見店主: 「自分で言うのもなんですけど、 なかなかに工夫を凝らしました 。その話、聞きたい?」 ――まぁ、せっかくなんで。 川見店主: 「じゃじゃーん!その食卓のポイントはこちらです!」 ――箱の蓋(フタ)の部分を裏返しにしてるんですね。これが? 川見店主: 「なんと、このフタがちょうど食卓の縁(ふち)を囲むので、ごはんやお水のお皿が 落ちにゃい ようになっているのだ!」 ――へー!手前からお皿を押しても、向こうへ落ちないようになってるんですね。いいじゃないですか! 川見店主: 「でね、チビタくーん!お食事の準備ができましたよー!って呼んだのですよ。そしたらさぁ。」 ――あれ? 川見店主: 「 そっちからじゃない っていう。」 ――せっかくの 落ちにゃい工夫 が、完全に 無視 されてます。 川見店主: 「だから、考えました。こうすればいいのではないかと。」 ――なるほど!逆から食べられないように、壁にくっつけてしまうわけですね! ん? いや、待てよ…… こうしたら、そもそも、 落ちにゃい工夫 に関係なく、 壁にさえぎられて落ちにゃい んじゃないですか? 川見店主: 「そんなことはいいんです!そしたら、ほら!」 ――はい、まぁ、こうなりますよね。 川見店主: 「 大・成・功です! 」 ――はぁ。 川見店主: 「でもね、この食卓には、まだちょっと設計に問題があるんです。」 ――といいますと。 川見店主: 「高さが微妙みたいで。 腰

【テレビ】そして、2020年の東京オリンピックへ。~川見店主、君原健二さんに会いに行く。(その4)

( その3「円谷幸吉はそこに手を置き、サインをした」 のつづきです) 君原健二さんのお宝「 1964年東京五輪の記念スカーフ 」に寄せ書きされた 58名 にのぼる陸上競技選手たちのサイン。そのサインひとつひとつの「鑑定」は、あたかも 53年前 の名選手たちと「対面」するようだったと語る川見店主。そして思いは、1964年から2020年へ――。 川見店主 ***** 東京オリンピックとオリンピアサンワーズ ――1964年東京オリンピックといえば、店にこんな本が保管されてます。 「第18回オリンピック大会 陸上競技ハンドブック」 日本陸上競技連盟発行 川見店主: 「これは、東京オリンピックで陸上競技の大会運営にあたった審判や役員のための本です。表紙の裏に『贈呈』の押印がありますから、日本陸連からオリンピアサンワーズに贈られたものみたいです。」 ――これ、 585ページ にもわたる分厚い本で、各競技種目のルール、トラックやフィールドの図面、日程、当日の進行表、審判や役員の配置、国立競技場の構造、果ては備品の個数などなどが、微に入り細に入り膨大な量で記載されています。 川見店主: 「『黒鉛筆30本、赤鉛筆30本用意する』とか、本当に細かいですね(笑)。審判や役員のお名前も載ってますが、その人数たるや大変なものです。東京オリンピックの華やかな舞台の裏で、これだけたくさんの人々が大会運営に尽力されたのですね。」 ――そして、驚きなのは、このハンドブックにオリンピアサンワーズの広告が載っていることです。最終ページの見開きで、隣の広告は オニツカタイガー (現アシックス)です。 左がオリンピアサンワーズの広告。社名は「日本ニュースポーツ」となっている。 右がオニツカタイガーの広告「足もとをまもって15年」と。 ――1964年の東京オリンピックの時には、オリンピアサンワーズはすでに存在していたのですね。 川見店主: 「いちおうオリンピアサンワーズの創業年月日は" 1963年9月8日 "ということになっていますが、本当のことはわかっていません。」 ――1963年創業だと、わずか1年足らずでオニツカタイガーと肩を並べて広告を掲載する企業に成長し