【マラソン】2017年の神戸マラソン、福知山マラソン、大阪マラソン、つくばマラソンを走るみなさんの話。


今週は、怒涛のマラソンウィークです。
11/19神戸、11/23福知山、11/26大阪と、関西は有名どころのマラソン大会が目白押し!
みなさーん、調子はいかがでしょーかー!

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神戸マラソンを走った人たち

去る11/19(日)に開催された神戸マラソン。
激走されたみなさんの結果はっぴょーーっ!


【サブ3達成ランナー】
ケンゴさん(40代・男性)は、2時間59分の激走!
大会前日には、お店に顔を出されて
「今シーズン初のレースなので、調子を見ながら走ります」
なーんておっしゃってましたが、見事にサブ3達成は、ないすらーーん!
ケンゴさんの旧ブログ記事


【サブ3.5達成ランナー】
K谷さん(60代・男性)は、3時間23分の自己ベスト更新!ないすらーん!
この記録で、今年度も、年齢別全国マラソンランキング100位以内は間違いありません。
今後の出場予定レースは、この1週間後の大阪、12月那覇と三田国際ハーフ、来年(2018)1月大阪ハーフ、2月京都(もしくは泉州)、3月篠山。K谷さん、がんばってくださーい!
K谷さんの旧ブログ記事

タダオさん(50代・男性)も、3時間24分で自己ベスト更新!ないすらーん!
今シーズンは、この1週間後の大阪と、来年(2018)2月京都に参戦予定。目指すは3時間15分切り!がんばってくださーい!
タダオ(TDO)さんの旧ブログ記事

マイコさん(女性)も、3時間25分の自己ベスト更新!ないすらーん!
この記録で、今年度も、年齢別全国マラソンランキング100位以内は間違いなし!9月に出場予定だった丹後ウルトラ100kmが台風で中止に。その無念を晴らす激走でした!
今年のマイコさん記事↓


【サブ4達成ランナー】
O校長先生(50代・男性)は、3時間49分の自己ベスト更新!ないすらーん!
次のレースは、12月奈良。目指せサブ3.5!がんばってくださーい!
今年のO校長先生記事はこちら↓

OZWさん(女性)は、3時間52分の激走でないすらーん!
今シーズンは、この1週間後の大阪と、来年(2018)2月の姫路に参戦予定。今年度も、年齢別全国マラソンランキング100位内を狙っておられます。目指すは念願のサブ3.5!がんばってくださーい!
OZWさんの旧ブログ記事


【サブ5達成ランナー】
カズトさん(男性)は、4時間19分の快走。
レース前に「練習不足と仮装のため、完走狙いです」というメールをちょうだいしてました。それでもこのタイム。余裕じゃないっすか。ないすらーん!
カズトさんの旧ブログ記事


【めっちゃがんばった人】
レイコさん(女性)は、5時間05分の大健闘!
今回がフルマラソン3回目。初フル(2011神戸)が5時間49分、2回目(2015神戸)が6時間28分だったから、自己ベスト記録大幅更新じゃないですか!ないすらーん!
次のレースは、来年(2018)2月の高知龍馬マラソン。目指せサブ5!がんばってくださーい!


【初フルマラソン挑戦】
ヨネ丸さん(40代・男性)は、4時間06分の快走!
5か月前にランニングを開始。2足のランニングシューズをフィッティングし、毎日通勤ランで練習を重ねるも、大会1か月前に「膝の水を抜く」という試練が襲う。しかし、それから何度も店に足を運び、川見店主直伝の「正しく歩く・ゆっくり走る」の練習に徹したのが功を奏してこのタイム!ないすらーん!

ヨネ丸さん:「ブログ読んでました!めっちゃ勉強になりました!」
この記事のこと↓

ヨネ丸さんが「歩く・ゆっくり走る」練習で履いてたのは、このランニングシューズ↓


ケンジさん(60代・男性)は、4時間34分で無事の完走!
高校時代は陸上部でバリバリの長距離選手だったケンジさん。
2年前からランニングをはじめて、これまで5足のランニングシューズをフィッティング。
満を持しての初フル挑戦。
9月にご来店の時の会話。
ケンジさん:「サブ4ぐらいで走れな、おもろないわな」
川見店主:「でも、初めてのフルマラソンですから、慎重にお願いします」
ケンジさん:「あーそう。どれくらいで走ったらええと思う?」
川見店主:「4時間30分~5時間の設定で、30kmまではペースを守って。そこまでいけたら、最後は思いっ切りいってください」
ケンジさん:「よっしゃ。それでやってみるわ」
ケンジさんのラップタイムを確認すると、30kmまではキロ6分ペースを見事にキープ。
最後はペースが落ちるも、粘りにねばってフィニッシュされたことがわかります。
ないすらーん!
次のレースは、12月の奈良マラソン、がんばってくださーーい!

以上、神戸マラソンを走ったみなさまでした。
大変におつかれさまでした!
みなさま、ナイスラン、ないすらん、ないすらーーーん!

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福知山マラソンを走る人たち

今年の福知山マラソン(11/23)は、神戸・大阪の大都市マラソンに挟まれ、いささか影が薄いが、ベテラン大会としての意地を見せてほしい!(誰に)
こちらで出場を把握してるみなさん↓

クモンさん(女性)は、初フルマラソン挑戦です。がんばってくださーい!

愛知県が誇る「ほぼほぼサブ4ランナーY1Rさん(30代・男性)。
Y1Rさんは、今夏(8/27)の北海道マラソンを、なんとか奥様の承諾を得て無事に出場された模様、4時間16分で完走されてます。自己ベスト記録は、今年(2017)3月の徳島マラソンで出した4時間00分40秒。なるか、今度こそのサブ4達成!がんばってくださーい!
今年のY1Rさん記事↓

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大阪マラソンを走る人たち

毎年店の前で応援している大阪マラソンも、今年で7回目!
この大会、これまでは10月開催で気温が高くて暑く、ランナーにとっては、いささか厳しいレース環境でした。
しかし、今年は11月開催。
すでにめっきり寒くなってるので、ランナーのみなさんは走りやすいんじゃないでしょうか。
そのかわり、沿道で応援する我々は、さむさむ冷え冷えを覚悟しなければ!

こちらで出場を把握してるみなさんとPB(自己ベスト記録)↓

【サブ3ランナー】
サトシさん(40代・男性・2時間47分)

【サブ3.5ランナー】
K谷さん(60代・男性・3時間23分)
タダオさん(50代・男性・3時間24分)

【サブ4ランナー】
タツミ先生(30代・男性・3時間32分)
コータさん(30代・男性・3時間36分)
OZWさん(女性・3時間39分)
マコトさん(40代・男性・3時間48分)
シンスケさん(40代・男性・3時間53分)
オサムさん(50代・男性・3時間40分)
今年のオサムさん記事↓

【サブ5ランナー】
トモコさん(女性・4時間04分)
ジュンコさん(女性・4時間35分)
アスカさん(女性・4時間38分)

【連チャンランナー】
1週間前の神戸も走って大阪も走るのは、サブ3.5ランナーのK谷さんタダオさん、サブ4ランナーのOZWさんです。
どうかご無理をされませんように!

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つくばマラソンを走る人

茨城県つくば市で開催のつくばマラソンには、千葉県が誇るママさんランナー・ヨシエさん(自己ベスト3時間07分)が出場されます!
ヨシエさん、がんばってくださーーい!
今年のヨシエさん記事↓
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つーわけで、みなさまのご健闘をお祈りいたしまーーす!




【関連サイト】

【ハリマヤ】ドラマ『陸王』の話題で、オリンピアサンワーズ周辺がザワザワしてきた話をしておく。

日曜日の夜は「陸王」

――か、か、川見店主、どえらいことになってます。

川見店主:「なにがですか?」

――ここんところの毎週日曜日、このブログへのアクセス数が、見たこともない数字に跳ね上がります!

川見店主:「あら、そうですか」

――この弱小ブログに、一晩でアクセス数が4桁ですよ!4桁!

川見店主:「へー(←興味なし)」

――原因は、間違いなくこれですよ!

ばばーーん!
番組公式サイトから

川見店主:「ドラマ『陸王』ですね。話題みたいですね」

――このドラマ、川見店主は見てますか?

川見店主:「はい、拝見しております」

――おおお、めずらしい。ドラマとか、ほとんど見ない人じゃないですか」

川見店主:「まぁ、そうですね」

――どんな感想をもってますか?

川見店主:「楽しく拝見しています。役者さんの演技が素晴らしいので、どんどん引き込まれていきますね」

――ついつい感情移入してしまう演出もまた、ニクいです。

川見店主:「ただ、シューズの話とか、走り方の話とかについては、言いたいこともある

――といいますと?

川見店主:「あのねー、あのマラソン足袋は……(10分経過)……それと、足の着地は……(20分経過)……なのですよ」

――むむむ。その話、ブログには書けませんね。

川見店主:「まだ言わない方がいいでしょうね。文字にすると難しいし」

――じゃあ、その話は機会があれば、ツッコんでいきたいと思います。


マラソン足袋といえば「ハリマヤ」

――さて、「マラソン足袋」といえば、「ハリマヤ」です。日曜日、ドラマ終了後にアクセスが集中するのは、この記事です↓

川見店主:「日本のランニングシューズの歴史は、およそ100年前に、<日本人初のオリンピック選手>金栗四三さんと、<播磨屋(ハリマヤ)足袋店>の黒坂辛作さんからはじまりました。1950年頃まで日本人のマラソンランナーは、ハリマヤの作る『マラソン足袋』を履いて走っていました」
【金栗四三(1891-1983)】
日本人初のオリンピック選手。箱根駅伝や多くのマラソン大会実現に尽力、ランナーの高地トレーニングをいちはやく導入・実践するなど、生涯を通じて日本を代表する長距離走者を多く育成した。日本マラソン発展に尽くした功績から「日本マラソンの父」と称される。生涯に走った距離は25万キロ。また、女子体育の普及など近代日本の体育振興・発展の礎(いしずえ)を築くなど先見性に富んだ教育者でもあった。

――『陸王』は「マラソン足袋」を開発する物語なので、「このドラマのモデルはハリマヤだ!」「いや、○○だ!」と、ネット上でも色々盛りあがってるみたいです。

川見店主:「それは、原作者の池井戸潤さんに聞かないとわかりませんね(笑)」

――昨年夏、このドラマの原作である小説『陸王』が発刊された時、川見店主は発刊元の集英社から取材を受けました。その時の話は、スポーツ総合雑誌「Sportiva(スポルティーバ)」のWebサイトにて大々的に紹介されました。
その記事。連載は5回にわたった↓

川見店主:「私たちの知らないハリマヤの歴史が掘り起こされており、興味深い内容です」

――このWeb記事で紹介されている、ハリマヤ創業者・黒坂辛作さんの新聞や、ハリマヤのランニングシューズの写真は、当店の取材で撮影されたものも多いですね。

川見店主:「貴重な資料である黒坂さんの新聞は、黒坂さんの曾孫さんからいただいたものです」
2012年3月に曾孫さんが送ってくださった1936年頃の新聞記事「我世界に勝つ」。
全文は、特設ハリマヤサイトに掲載してます

――川見店主が登場するのは、連載の最終回となる5回目です。最後の最後に、川見店主の写真が、どっかーん!と出て終わるっていう(笑)。

川見店主:「あれは、恥ずかしい。勘弁してほしいです(苦笑)。でも、ドラマを見た人が、スポルティーバの記事を読んで、ハリマヤのことを知ってもらえれば、うれしいですね」

川見店主がどっかーん!と登場の最終回↓


2019年NHK大河ドラマ「いだてん」情報

――ドラマと言えば、2019年に放映予定のNHK大河ドラマは「いだてん~東京オリムピック噺」です。
主人公は、日本人で初めてオリンピックに出場したマラソン選手・金栗四三さんと、日本に初めてオリンピックを招致した田畑政治さん。
ドラマは、3つのオリンピック大会を軸に時代を分けて、3部構成で進むそうです。

【第1部】:1912年ストックホルム大会(金栗四三さんが日本人初のオリンピック選手として参加)
【第2部】:1936年ベルリン大会
【第3部】:1964年東京大会

人類が2つの世界大戦に直面した激動の時代を背景に、50年にわたる壮大な物語が展開されるとのことです。

川見店主:「楽しみですね。今からワクワクします」

――で、このドラマ制作に当店が協力していることは、以前ブログにも紹介しました↓

川見店主:「お力になれることがあれば、何なりと協力いたします」

――先日、新たに出演者の発表がありましたね。めちゃめちゃ豪華キャストです。

川見店主:「はい、NHKさんからもご連絡いただきました」

――で、なんと、ハリマヤ創業者・黒坂辛作さんもドラマに登場します!
【黒坂辛作】
1903年、東京文京区に播磨屋足袋店創業。金栗四三は黒坂の作る足袋で1912年ストックホルムオリンピックのマラソンを走った。以来、黒坂と金栗は共にマラソンシューズの原点とも呼べる「マラソン足袋」を研究開発、このマラソン足袋は1950年代はじめ頃まで日本の歴代ランナーたちに長く愛用された。

川見店主:「黒坂さんが播磨屋足袋店を創業したのは1903年。その足袋を履いた金栗さんが、ストックホルム五輪でマラソンを走ったのは1912年。100年の時を越えて、黒坂さんの功績に光が当たるなんて、こんなにうれしいことはないですね」

――黒坂さんを演じるのは、この人です↓

川見店主:「あれ?最近もよく見てますよね、この人(笑)」

――『陸王』とキャストがだぶってる!というのも、ちょっとした話題になってます。

川見店主:「(笑)。ともあれ、金栗さんと黒坂さんの試行錯誤から誕生した『マラソン足袋』、その開発の苦労話とかがドラマに再現されたら、すごくおもしろいと思います!」


マラソン足袋のことでザワザワしてきた

――なんか、オリンピアサンワーズ周辺は、マラソン足袋のことでザワザワしはじめましたね。

川見店主:「先日も、『マラソン足袋』について、某通信社の取材がありました」
特別に設置したハリマヤコーナーの前で取材に応じる川見店主。

――また、ハリマヤの思い出話をメールで送ってくださる方も増えてきました。みなさんのメールを読むと、胸の奥がジーンとします。

川見店主:「ハリマヤのシューズを思い出す時、誰もがきっと、ハリマヤのあった風景、それは真夏の炎天下のグランドであったり、陸上競技場のトラックで感じた風であったり、匂いであったり……といった、当時の空気そのものを思い出すのですね。ハリマヤを語る時、人は『青春』を語っています。『あの頃の自分』に戻っています」

――みなさまの「ハリマヤ愛」溢(あふ)れるお声は、いずれ、このブログでもご紹介させていただければと思います。(こちらにもみなさんの声
「ハリマヤの思い出話」は大歓迎です。
どうぞこちらのアドレスに送っていただければと思います。

川見店主:「それと、まだ公表できませんけれども、ハリマヤのネタはこれからもつづきそうですよ」

――おお、そうですか!全国一千万人のハリマヤ・マニアのみなさま、お楽しみに―!



(おわりです)

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旧ブログのハリマヤ関連記事↓



当店のハリマヤ特設サイト↓



川見店主が「なんでも鑑定団」に出演した時の話↓

【マラソン】校長先生は、なぜ30年ぶりに42.195kmを走ったのか?~フィフティーズ・ランナーズ・クラブ<第2回>



フルマラソンに挑戦する50代以上の男性ランナーを応援するブログ「50s Runners Club(フィフティーズ・ランナーズ・クラブ)」

第2回目は、サブ4ランナーのO校長先生がご登場です!

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「フルマラソンなんて二度と走るもんか」

高校時代は陸上部で長距離選手だった。

O先生:
「1500m、5000mが専門でした。記録?言えるほどの記録は残してませんよ(笑)」

初めてフルマラソンを走ったのは、1984年の篠山マラソン
すでに教員になっていた。
さほど練習を積んでいたわけではない。
でも、そこそこ走れるだろうと思っていた。
その自信はどこから来たのか?。
30年以上も前の話。
つまり、若かった。
そして、甘かった。
42.195kmの半分を過ぎる頃には、エネルギーが切れてしまった。
当時のマラソン大会は、今ほどサービスは行き届いていない。
エイドなんてものも、あったかどうか。
空腹感で全身に力が入らなくなった。
ああ、何か食べるものを!
残りの20km、腹ペコのまま、彷徨(さまよ)うように足を運んだ。

O先生:
「いやー、死ぬほどツラかったです。フルマラソンなんて走るんじゃなかったと思いましたね(笑)」

フラフラになってフィニッシュ。
タイムもよくわからぬまま、家路についた。
数日後、1枚のハガキが送られてきた。
記録証、「4時間17分54秒」の文字。
当日のツラさがよみがえる。
繰り返し、思う。
もう二度とフルマラソンなんて走るもんか。
ハガキはそのまま箪笥(たんす)のどこかに放り込んだ、ということも忘れて、年月は流れた。
箪笥の中に眠っていた当時の記録証。大会後にハガキで送ってきた。


30年ぶりに走った42.195km

30年後。
あれほど走らないと思っていたフルマラソンに出場することになった。
その理由。
勤めていた学校が、大阪マラソンで救護の会場に使用されることになった。
ちょうど、メタボ対策で走りはじめていた。
それを知っていた生徒たちが口々に言った。

先生も大阪マラソンを走ればいいのに
僕たちが先生を応援するから

O先生:
「かわいい生徒たちの言葉に背中を押されましてね、もう一度フルマラソンを走ってみようと思ったんです」

2014年10月27日。
大阪マラソンは快晴に恵まれた。
汗ばむほどの陽気の中、30年ぶりの42.195kmを走る。
マラソン大会は、何から何まで変わっていた。
あたたかな沿道の応援。充実したエイド。
心地よい驚きと、喜びと、充実を胸に完走。
フィニッシュタイムは4時間53分

O先生:
「しんどかったけど、楽しかった。もっと練習すれば、もっと記録を更新できる気がしました」

箪笥の中に眠っていたランナーの血がよみがえった。
フルマラソンの挑戦をつづけることにした。
生活の中に時間を見つけて、走りつづけた。

1年後、2015年秋、金沢マラソン
3時間50分で快走し、サブ4を達成。
ここまで来たら――3時間30分を切って42.195kmを走りたいと思う。
そのためには、ランニングシューズも大事なはずだ。
色々調べていると、インソールをつくる、おもしろそうな店を見つけた。


目指せサブ3.5!

2016年秋、オリンピアサンワーズにはじめてのご来店。

O先生:
「インソールの力を借りてタイムをあげようという姑息な考えで、この店にやって来ました(笑)」

2週間後に大阪マラソンをひかえていた。
トレーニング用とレース用のランニングシューズをフィッティング。
2016年秋にフィッティングした、トレーニング用(左)とレース用(右)のランニングシューズ。
装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

そして、2週間後に迎えた大阪マラソン
この日の大阪も快晴だった。
足元には、真新しいレッドのターサー。
フラッシュイエローのシューレースが光る。
目指すはサブ3.5達成。
いけるかどうかわからないが、とにかく勝負してみよう。

シューズは最高の履き心地だった。
おもしろいくらいに前に進んだ。
想定よりも速いペースで距離を刻めた。
よし、これは3時間30分を切れるぞ!

しかし、42.195kmは、甘くなかった。

O先生:
「シューズとインソールのおかげで、快適に走れすぎましてね。調子に乗って走ってたら、最後につぶれてしまいました(苦笑)」

結果、4時間18分で完走。
果敢に攻めて散った、清々しさと悔しさ。

川見店主:
「それが、マラソンなんでしょうね。失敗したり、成功したり。自己ベスト記録って、挑戦の繰り返しの中でしか更新できないものですね」

O先生:
「サブ3.5を達成するのは、簡単ではないと思い知りました」

川見店主:
「まずは、『正しく立つ・歩く』ことです。そこからしか、効率のいいランニングフォームは身につきませんから」

「正しく立つ・歩く」の話をくわしく↓

川見店主にすすめられるままに、上半身の姿勢を鍛えるトレーニング器具も揃えた。
店のブログを読むと、よく紹介されている1足のシューズが気になった。
そのランニングシューズは「ジミー」と呼ばれていた。

ジミーの話をくわしく↓

O先生:
「やはり、あの『ジミー』を履いて、ランニングフォームを鍛えることが必要なんですね」

年末に「ジミー」ことゲルサウンダーさんをフィッティング。
「歩く・ゆっくり走る」用のゲルサウンダー。
最上級インソールのゼロアムフィットを装着。

翌2017年3月、篠山マラソンに出場。
33年前、初フルマラソンで苦杯を嘗(な)めた、因縁の大会。

O先生:
「前年の大阪マラソンの反省を活かして、無理せず、ペースを守って走りましたよ」

記録は4時間03分
33年前より14分速くフィニッシュ。
振り向けば、若き日の自分が、遠くからフラフラと走ってくるのが見える気がした。


それは、励ましの42.195kmだった

2017年秋、ふたたびのご来店。
マラソンシーズンに向けて2足のランニングシューズをフィッティング。
レース用(左)とトレーニング用(右)のランニングシューズ。
装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

校長先生の毎日は忙しい。
生徒たちに、現場の先生たちに、保護者たちに、励ましを送る日々。
激務をこなしながら、O先生は走りつづける。
今後の出場予定レース。
11月神戸マラソン
12月奈良マラソン
校長先生、今シーズンの目標は?

O先生:
「サブ4はもちろんですが、少しでも3時間30分に近づきたいですね。いい報告ができるように、がんばりますよ!」

「励まし」の人は知っている。
人に送る「励まし」は、鏡に反射するように、そのまま自分を励ますのだと。
沿道でランナーに「励まし」を送る人々は、実はランナーに励まされている。
つまり、O先生が30年ぶりに走ったフルマラソンは、応援してくれる生徒たちへの「励まし」だったのだ。

校長先生、どうか無理をされませんように。
と言いつつ、サブ3.5目指してのご健闘をお祈りいたしまーす!

大阪マラソン(2016)で川見店主とハイタッチを交わすO校長先生。

(おわりです)

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【関連サイト】

【ランニング】「ジミー」と呼ばれたランニングシューズの話。~「歩く・走る」力を呼び覚ませ!



あなたはこのシューズの虜(とりこ)になる

そのランニングシューズは、「Jimmy(ジミー)」と呼ばれた。
ジミーというからには「男」なのだろう。
いや、もし彼が、巷のマラソンブームを彩(いろど)るような、シャレオツカラフルなデザインであったならば、「ハーディー(派手)」とでも呼ばれ、可愛い女の子として扱われていたかもしれない。
しかし、彼のいでたちは、おそろしく「ジミー(地味)」であったのだ。

彼の本当の名前は「GEL SOUNDER(セルサウンダー)」という。
「ジミー」ことゲルサウンダーさん

このシューズをはじめて見たランナーの多くは、履くことに難色を示した。

「えー、これランニングシューズなんですかー?」
「ウォーキングシューズか登山靴みたいー!」
「このデザイン、なんとかなりませんかねー」

しかし、一度足を入れると、誰もがこのシューズの虜(とりこ)になった。

「足が楽!歩きやすい!走りやすい!」
「こんないいシューズがあったんですね!」

この5年間、オリンピアサンワーズで最も多くフィッティングされたのは、この「ジミー」ことゲルサウンダーさんである。
ジミーはいい仕事をした。
たくさんの奇跡を起こした。
外反母趾で歩けない人も、マラソンで膝を痛めたランナーたちも、ジミーをオーダーメイド・インソールでフィッティングすれば、百発百中で問題が解消した。

なぜ、ジミーは奇跡を起こせたのか?
その説明の前に、ランニングにおける大事な話をしなければなるまい。


足を痛める理由。タイムが伸びない理由。

ランナーの誰もが、ケガや故障なく、1分でも1秒でも速く走りたいと願っている。
そんな、カラダにムリがなく、動きにムダのない、「効率的なランニングフォーム」を身につけるには、どうすればいいのか?
川見店主は訴える。
『正しく立つ・歩く』練習をするしかないと。
その話↓
 「正しく歩く」のポイントは次の5つだ。

1)姿勢をよくし、腰を入れる
2)足を前に出す時に外股・内股にならない
3)膝をビシっと伸ばす
4)足指でしっかり地面を踏みしめる
5)拇指球(ぼしきゅう)で地面を押す

「正しく歩く」と、足元の重心が「スムーズに流れて」移動する。
こんな風に↓
足指を踏みしめ拇指球で地面を押すと、スムーズに重心が移動する

この「スムーズな重心移動」が、
・足首や膝に負担が少ない(ムリがない)
・カラダが速く前に進む(ムダがない)
という「効率的なランニングフォーム」をつくりだす。
だから、ケガや故障をしにくく、タイムは伸びやすい。

しかし、日本人の多くは、足元の重心が「外側に流れて」移動する。
試しに、あなたのシューズを見てほしい。
アウトソールは、外側ばかりが摩耗していないだろうか?
こんな風に↓
重心が外側に流れると、ケガや故障の原因となる

このように、足元の重心が「外側に流れて」移動すると、
・足首や膝に負担が大きい(ムリがある)
・カラダが前に進みにくい(ムダがある)
という「効率の悪いランニングフォーム」をつくってしまう。
だから、足を痛めケガや故障を頻発する可能性が高く、タイムは伸びずに頭打ちするのだ。


原因は「骨格」と「足指」にあった

なぜ、足元の重心が外側に流れてしまうのか?
様々に原因が考えられるが、大きくは次の2つが挙げられる。

<原因1.「骨格」>
日本人は「O脚」気味の人が多く、それだけで重心が外側に寄りやすい。

<原因2.「足指」>
人類史上かつてない高度な文明の中で生きる現代人は、地面を裸足(はだし)で歩く習慣がなく、かつ、運動量が激減している。
その影響で「足指の運動機能」が低下し、
4)足指で地面を踏みしめる
5)拇指球(ぼしきゅう)で地面を押す
という「正しい歩き方」ができず、「スムーズな重心移動」をつくることができない。
その結果、「O脚」で外側に寄りやすい重心は、拇指球側に移動できず、そのまま外側に流れていってしまうのだ。

また、「足指の運動機能」の低下は、日本人のみならず、人類の行く末にもかかわる問題である。
ある専門家は警鐘を鳴らす。
「このままでは、やがて足指は退化し、踵(かかと)に重心がかかりすぎて、人類は歩くどころか、ひっくり返って直立もできなくなる」と。


足指を動かし「歩く・走る」力を呼び覚ませ!

2001年、この「足指問題」を解決するために、あるシューズがアシックスから誕生した。
その名は、「フィンガー・トゥ・シューズ(Finger Toe Shoes)」。
これだ!↓
2001年、アシックスより第1号が発売された「ヴァイタル・フィンガートゥ・シューズ」。
「足指が元気になるシューズ」とでも訳せるかな?

川見店主は、このシューズを初めて見た時、興奮した。
そして、思った。

「ここに『シューズの未来』と『人類の希望』がある」

このシューズは、なんと、履くだけで足指が活発に動き出し、地面を踏みしめられる構造になっているのだ!勝手に「正しく歩けちゃう」のだ!すっごい!
その仕組みを説明しよう。

<フィンガートゥ構造>
つま先部分に<凹(へこ)み>をつくり、足指で地面を踏みしめやすくした。素足で歩くように足指が勝手に地面をつかみ、「スムーズな重心移動」を実現できる。

<オブリーク・ラスト>
日本人で最も多い足のかたち「オブリーク」に合わせた「ラスト(木型=靴型)」を採用。足指が動きやすく解放される。
日本人に最も多いのは「オブリーク型」(右端)と言われている。

この2つの仕組みが、足指本来の運動機能を高め、人間の「歩く・走る」力を呼び覚ました。

川見店主は、2001年の発売当初からこのシューズを高く評価し、来店するすべての人たちにすすめ、フィッティングした。結果、足のトラブルを克服して歩けるようになった人、走れるようになった人の例は、枚挙にいとまがない。
書籍にも<フィンガー・トゥ・シューズ>の効果が紹介された。
「突然、足が速くなる」(2008年発行・絶版)

ある男の子は、中学~高校生活の6年間をこのシューズと共に過ごし、「正しく立つ・歩く」を徹底的にカラダに叩き込んだ。無名の短距離選手だった彼は、高校3年の時に100mを10秒66で走り全国インターハイに出場、あの「日本人初の9秒台スプリンター」桐生祥秀選手の隣で走るまでにいたった。
その男の子の話↓

画期的な<フィンガー・トゥ構造>は、2002年以降には「GELLIQUE(ゲルリーク)」という名のランニングシューズに採用され、毎年シリーズ化された。しかし、2007年には生産が打ち切られた。

当店のお客様には、このシューズを必要とする人がたくさんいた。
川見店主は、「ゲルリーク」の再生産をアシックスに直訴した。
2010年、「ゲルリーク」は、オリンピアサンワーズ・モデルで、限定300足の復活を果たす。
これだ↓
「ゲルリーク」サンワーズモデル。このシューズの構造と効果は、特別サイトでより詳しく

限定300足は、大切に、大切に、このシューズを必要とする人の足にフィッティングされた。そして、これを最後に、<フィンガー・トゥ構造>を持つシューズは、世界から消えた。


足に優しい「オブリーク」

ゲルリークなき後、その代わりをつとめたシューズが、「ゲルサウンダー」だった。
ゲルサウンダーには、ゲルリークの<フィンガートゥ構造>はなかったが、日本人の足に合わせた<オブリーク・ラスト>を継承していた。
だから、足指が活発に動かせ、ランニングフォームを鍛えるための「歩く・ゆっくり走る」トレーニングに最適だった。
足に優しいゲルサウンダーの<オブリーク・ラスト>


ゲルサウンダーは「ゲルリーク」と同じように、多くの奇跡を生み出した。
特に、「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」で膝を痛め走れなくなったランナーたちに、効果はてきめんだった。オーダーメイド・インソール<アムフィット>でフィッティングすれば、百発百中で膝の痛みがなくなり、走れるようになった。膝がボロボロになっていたあるランナーは、このシューズをフィッティングした3か月後にはフルマラソンでサブ4を達成、10か月後にはウルトラ100kmを完走、2年後にはサブ3.5まで達成してしまった。
そのランナーの話はこちらのブログで

ゲルサウンダーを、多くの人に知ってほしかった。
親近感をもってもらえたらと「ジミー」なんてニックネームを勝手につけた。
ブログにもできる限り紹介した
ジミーの名は徐々に浸透していった。
お客さんたちは、うれしそうに(時に半笑いで)彼をニックネームで呼んでくれた。

「じゃあ、今日のシューズはジミーで!」
「あ、やっぱり僕の足にはジミーですか!」
「普段履き用と、スローラン用に、ジミーちゃんをお願いします!」

しかし、そのジミーも、とうとう生産が打ち切られることになった。


さよなら、ジミー。

今年も、たくさんのお客さんにジミーをフィッティングしてきた。
しかし、ここ最近のフィッティング例を紹介している当店のインスタグラムには、ジミーの画像はほとんど公開されていない。
なぜか?

だってー、ジミーの写真ばかりを並べてもー、インスタ映えしないじゃないですかー。

だから、このブログに、ジミー最後の勇姿をご紹介する。
50名のみなさんの足元におさまったジミーたちを、とくとご覧あれ!
ほーら、地味ー!地味ー!地味ー!

ジ・ミ・イ!
ジ・ミ・イ!
ジ・ミ・イ!
(湧きおこるジミーコール)

今年も、多くの人たちがジミーを履き、歩けるように、走れるようになった。
ジミーにめぐり会った人は幸せである。
ジミーを履く人は勇者である。
どうか、最後までジミーを大切にしてあげてほしい。
地味に、地道に、ジミーと共に「正しく立つ・歩く」の練習をつづけてほしい。
ジミーは、必ずあなたを、新しいステージへと連れて行ってくれるだろう。

ああ、さよなら、ジミー!
またどこかでキミに似たシューズに出会うことを祈る。
そして、ジミーを履くみなさまに幸あれ!栄光あれ!



(おわりです)

*****

【関連サイト】

【ランニング】フルマラソンを走る前に準備するべき最も大切なこととは?~足を痛めずに走りつづける方法


マラソンシーズンに川見店主がブルーな理由

――川見店主、もう11月です。今年もいよいよマラソンシーズンがめぐってきました。

川見店主:「はい」

――これからは毎週、日本のどこかでマラソン大会があり、いつもお客様の誰かが走っているという状況になりますね。

川見店主:「……はい」

――初フルマラソンで完走を目指す人、サブ5・サブ4・サブ3を目指す人、みなさんの挑戦にワクワクしてきますよね!

川見店主:「……はい(憂鬱)」

――あれ?なんでそんなにブルーになってるんですか?

川見店主:心配なんですよ。みなさんがトラブルなく、無事に完走されることを祈るばかりです。普通の人が42.195kmもの距離を走りつづけるって、大変なことなんですから」

マラソンシーズンはお客さんのことが心配な川見店主

――例年、これからの時期は、長い距離を走って足を痛めたり、膝を痛めたりするランナーから「インソールでなんとかなりませんか?」という問合せが急増しますものね。

川見店主:「足のトラブルがきっかけでご来店されるお客様は多いですね」

――そういったお客様が当店でシューズをインソールでフィッティングし、その後どんどん走れるようになっていく姿は感動的です。旧ブログにも、そんなランナーのみなさんのエピソードがたくさん残っています。
川見店主:「フルマラソンを走るには、シューズもインソールも大事です。それと合わせて、ランナーのみなさんには、走る前に準備してほしいことがります」

――今日は、その「走るための準備」について、川見店主に話を聞きます。


フルマラソンには反対します?

――ランナーの誰もが、ケガや故障なく走りつづけたいし、フルマラソンを1分でも1秒でも速く走りたいと思っていることでしょう。

川見店主:「走ることを楽しむ人が増えているのは大歓迎です。ランニングが心身の健康に素晴らしい影響を与えることは、お医者さんも認めるとろこです。でもそれは、42.195kmもの距離を走ることを想定していません」

――どんな風に走るのが健康にいいのでしょうね?

川見店主:「30分~1時間ほど、体操したり、歩いたり、おしゃべりしながらゆっくり走ったりして、汗を流すだけで十分だと思います。フルマラソンを走るのは、カラダに悪いですよ」

――おお、マラソンブームに水を差すような発言を。

川見店主:「フルマラソンが過酷であることを強調して、し過ぎることはないと思います。はじまりはオリンピックの『競技』ですからね」

――フルマラソンを一般の人が走ることには反対ですか?

川見店主:反対です。体への負担が大きすぎます。100kmのウルトラマラソンなんて、もっての他ですね

――言っちゃいましたね。ブログに紹介してもいいのかな、この話。

川見店主:「でも、みなさんのマラソンを走りたいという気持ちも、記録を更新したいという気持ちも、よくわかります。人は何かに挑戦していないと、向上心が満たされませんから」

――フルマラソンには反対、でも気持ちはわかると。

川見店主:「だから、最も大事なことは、走ることでカラダを痛めないこと、ケガや故障をしないことです。それが大前提です」

――その上での挑戦なら、全力で応援しようと。

川見店主:「それに、私が反対したって、みなさんは走るのをやめてくれないでしょう?」

――そうですね。むしろ、当店のお客様は、どんどん走れるようになっていくという(笑)。

川見店主:「うれしくもあり、困ったことでもあり、ですね(笑)」

――逆に、川見店主がランナーのみなさんの挑戦心を焚(た)きつけている、という声もありますが(笑)。

川見店主:「だから、気持ちはわかるんですよ。よっし、やるからには、ご一緒にとことん挑戦しましょう!ってなっちゃうんです(笑)」
それは励ましなのか、はたまた脅しなのか?
左画像「サブフォーの鬼」の元記事はこちら
右画像「サブスリー番人」の元記事はこちら



ケガや故障なく走りつづける方法とは?

――走ることでケガや故障をしないためには、どうすればいいのでしょう?

川見店主:「体にムリがなく、動きにムダのない、効率のいいランニングフォームを身につける以外にありませんね」

――それは、どうすれば身につくのでしょうか?

川見店主:「まずは、歩くことですね」

――歩く?

川見店主:「『走り方』は、その人が普段どのような『立ち方・歩き方』をしているかで決まります。正しく立ち、正しく歩ける人は、正しく走れます」

――ではまず、正しい「立ち方」とは、どのようなものなのでしょう?

川見店主:「簡単に言えば、姿勢が良いということです。一番身長が高くなる姿勢での立ち方です。あと、腰が入っていることと、肩甲骨が入っていることがポイントです。壁に背中をピッタリくっつけて立ってみたら、わかりやすいと思いますよ」

――次に、正しい「歩き方」とは?

川見店主:「正しい立ち方の姿勢のまま歩けばいいだけです。この時、外股にも内股にもならないように歩くことがポイントです。リラックスして、歩幅を大きく歩いてみましょう」

――ちょっとやってみます……(歩いてみる)……むむむ、足は前に出ますけど、上半身は後ろに残って、反って歩いてるような感じになります。

川見店主:「上半身が後ろに残るのは、足の指で地面をしっかりと踏みしめて最後まで押せてないし、膝も伸びてないからです。そこが『正しく歩く』の最も難しいところです」


「走る」以前に勝負は決まっている

――足の指で地面を押す、という感覚がよくわかりません。

川見店主:「それは、普段の生活の中で、足指を動かせてないからですよ」

――そんなこと、あまり意識したことないです。

川見店主:「足指が動き、しっかり地面をつかめると、足元の重心が安定します。そのまま地面を踏みしめ、力強く拇指球(ぼしきゅう)で押し切った時に、膝がビシっと伸びて、グッと体は前に移動し、ストライド(歩幅)が伸びるのです」

――(やってみる)おお、一歩が大きくなりました。

川見店主:「この動作の連続が『正しく歩く』です」

――慣れないと難しいですね。

川見店主:「『正しく歩く』は、意識すれば日常生活の中で練習できますよ。それと、一番いい練習は『競歩』ですね」

――競歩、ですか?

川見店主:「競歩ってね、『正しく歩く』ができないと、成立しない動きなんです」

――あの、腰をうねうねと歩く動きが。

川見店主:「競歩には、カラダ全体と各関節の柔軟性、上半身と下半身の連動、全身のリラックスといった、効率的なランニングフォームに必要な動きのエッセンスが凝縮されています。走るための技術を歩いて習得できる、おすすめの練習です」

――とはいえ、競歩もまた難しそうですが。

川見店主:「だから、当店のお客様とは店内で一緒に競歩の練習をします。腕ふりの練習もしますからね」

――時に店内の光景は、どこかの陸上競技部みたいですよね。「この店はガチ(本気)ですね」って驚かれることもありますね。

川見店主:「ランニングの楽しみ方は色々あっていいと思います。でも足に何のトラブルもなくフルマラソンを走りたい、記録を1分、1秒でも更新したいって話になると、ガチにならざるを得ませんね

――で、川見店主が勝手に目標タイムを設定したりするから、お客さんはいい迷惑だと思いますよ(笑)。

川見店主:「目標については同意してもらってるはずですけども(笑)。お客さんと話していると、メラメラと燃えてくるんですよ。『一緒に挑戦したい!まだまだいける!もっともっと上にいきましょう!』って(笑)」

――ともかく、ランナーのみなさんは、「走る」ためにこそ「立つ・歩く」練習をした方がいいのですね。

川見店主:「常に『正しく立つ・歩く』を意識することが、効率的なランニングフォームの基盤を作ります。勝負は『走る』以前に決まっているのです


【本日のらんなーだもの】


つづけてこちらの記事もどうぞ↓

(おわりです)

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【関連サイト】

【短距離走】たった半年で100mの記録を0.6秒も更新し、全中で4位に入賞した中学2年生スプリンターにフィッティングした7足のシューズとインソールとは?


全中で4位入賞

だいきくんは、中学2年生のスプリンター。
陸上競技の強豪校でがんばってます。
100mの自己ベスト記録は11秒39
今年の夏には全中(全日本中学校陸上競技選手権)に出場し、男子4×100mリレーで見事に4位入賞を果たしました。

いよっっつ!


――だいきくん、全中出場&男子4×100mリレー4位入賞おめでとうございます!

だいきくん:「ありがとうございます」

――だいきくんは、何走だったのですか?

だいきくん:「2走っす」

――全国大会の舞台は緊張しましたか?

だいきくん:「予選は大丈夫だったすけど、準決勝と決勝はヤバかったっす。めっちゃ緊張しました!」

――レース後の表彰式で撮影された写真が、「月刊陸上競技」10月号に載ってますね。ダイキくんの姿を見つけたときは、とてもうれしかったし、誇らしかったですよ。かっくいー!
2017年8月に熊本県で開催された全中の結果が載ってる「月刊陸上競技」10月号。

だいき
くん:「実は、その写真の時、めっちゃ落ち込んでたんす」

――どうして?表彰台に上がって、賞状をもらって、最高にうれしい瞬間じゃないの?

だいきくん:「優勝したチームのタイムが中学生新記録だったっす。めちゃくちゃ速くて、勝負にならなかったっす。悔しかったっす」

――いい経験ができましたね。

だいきくん:「来年がんばるっす」


37年ぶりに日本記録を樹立

――全中が終わってから、調子はどうですか?

だいきくん:「この前の日曜日(10/9)、日本新記録をだしたっす」

――えっ?日本新記録!?

だいきくん:大阪市民陸上カーニバルで、低学年リレー(※)ってのがあったんすけど、僕はアンカーで走って日本記録を出したっす」
※【低学年リレー】中学2年生と1年生でチームを編成するリレー。中2が第1走と第4走、中1が第2走と第3走をつとめる。

――すごいすごい!調べてみたら、なんと1980年以来破られなかった記録を37年ぶりに更新したって話じゃないですか!ダイキくん、日本記録保持者なんだ!」

だいきくん:そうっす(得意気)

さらに、いよっっつ!


つーわけで、伸び盛りのダイキくんが、ここ1年間にフィッティングしたシューズたちを、ずばばばーんっとご紹介する今日のアムフィット!自己ベスト記録の更新ぶりもちぇけら!

【2016年秋】
はじめてのご来店。
当時、中1だった彼の100m自己ベスト記録は11秒92
川見店主は、学校生活のシューズからスパイクシューズに至るまで、彼が使用するすべてのシューズの見直しを図り、4足のシューズ選んでオーダーメイド・インソールでフィッティングした。
(右上)練習用アップシューズ、(右中)ランニングシューズ、(右下)学校生活用シューズ。装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

練習用の短距離スパイクシューズをフィッティング。装着したのは最上級インソールのゼロアムフィット。


【2017年春】
2度目の来店。
アシックスのイージーオーダーシステムで作成したオリジナルカラーのスパイクシューズをフィッティング。
オーダーメイドインソールを搭載したこのスペシャルなスパイクシューズで、彼は4月に100mの自己ベスト記録を11秒72に更新、7月にはなんと11秒39まで更新した。いいぞいいぞ!
バーニングレッドのアッパー、ブラックのアシックスラインをゴールドが縁取る、情熱的なカラーリングの1足。装着したのは最上級インソールのゼロアムフィット。


【2017年秋】
そして今回、さらなる記録向上を目指して、練習用スパイクシューズと、トレーニング用アップシューズをフィッティング。
装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

さぁさぁさぁ、ダイキくん、履き心地はいかがでしょーかー!

だいきくん:「めっちゃいいっす。(2足のシューズを履いてはさっさと脱ぐ)」

川見店主:「そんなに早くOKしないで、もっと履き心地を確かめてよ。いやな感じがするところはインソールを微調整するからさ」

だいきくん:「そう言われても、いやなところはないっす。これで大丈夫っす」



「未完の大器」

だいきくんは、この秋から、110mH(ハードル)にも挑戦してるそうです。

だいきくん:「この前、はじめて110mハードルの試合に出たんですけど、その時の動画見てもらえますか?」

スマホで動画を再生、彼のハードリングを確認する川見店主。

川見店主:「はじめてにしては上手くハードルをこなしてるね」

だいきくん:「そうっすか」

川見店主:「もちろん改善の余地はたくさんあるけれど。ちょっと、ここでやってみよっか」

店内に簡易マットを敷いて、その上でハードリングのフォームをつくるだいきくん。

川見店主:「股関節をもっと柔らかくしないとね」

だいきくん:「はい」

川見店主:「だいきくんは身長があるから有利だよね。それに、中学時代はカラダづくりの大事な時期だから、いろんな種目に挑戦したらいいと思うよ」

だいきくん:「マジっすか」

川見店主:「どんな可能性が花開くかわからないからね。例えば、400mもやってみるとか」

だいきくん:「400mは長いっす。この前走って死にそうになりました。あれはヤバいっす」

川見店主:「じゃあ、砲丸投げとかさ」

だいきくん:「砲丸は重いっす。あれもヤバいっす」

川見店主:「砲丸が軽かったら競技にならないよ(笑)」

だいきくん:「そりゃそうっす(笑)」

川見店主:「混成の4種競技やってみたら?」

だいきくん:「4種って、110mハードル400m砲丸投げ走り高跳び、っすよね?」

川見店主:「そうそう。長い400mも、重い砲丸投げも、どっちもしないといけないけどね(笑)」

だいきくん:「それ、相当にヤバいっす(笑)」

この物怖じしない会話に漂う大物感。
でも、彼はまだ中学2年生です。
瑞々(みずみず)しい若葉のように、そして、いずれ立派な大樹のように。
可能性を無限に秘めた彼には、「未完の大器」って言葉がぴったりですね。

だいきくんの益々のご活躍を祈ります!
がんばってねー!

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