たった半年で100mの記録を0.6秒も更新し、全中で4位に入賞した中学2年生スプリンターにフィッティングした7足のシューズとインソールとは?


全中で4位入賞

だいきくんは、中学2年生のスプリンター。
陸上競技の強豪校でがんばってます。
100mの自己ベスト記録は11秒39
今年の夏には全中(全日本中学校陸上競技選手権)に出場し、男子4×100mリレーで見事に4位入賞を果たしました。

いよっっつ!


――だいきくん、全中出場&男子4×100mリレー4位入賞おめでとうございます!

だいきくん:「ありがとうございます」

――だいきくんは、何走だったのですか?

だいきくん:「2走っす」

――全国大会の舞台は緊張しましたか?

だいきくん:「予選は大丈夫だったすけど、準決勝と決勝はヤバかったっす。めっちゃ緊張しました!」

――レース後の表彰式で撮影された写真が、「月刊陸上競技」10月号に載ってますね。ダイキくんの姿を見つけたときは、とてもうれしかったし、誇らしかったですよ。かっくいー!
2017年8月に熊本県で開催された全中の結果が載ってる「月刊陸上競技」10月号。

だいき
くん:「実は、その写真の時、めっちゃ落ち込んでたんす」

――どうして?表彰台に上がって、賞状をもらって、最高にうれしい瞬間じゃないの?

だいきくん:「優勝したチームのタイムが中学生新記録だったっす。めちゃくちゃ速くて、勝負にならなかったっす。悔しかったっす」

――いい経験ができましたね。

だいきくん:「来年がんばるっす」


37年ぶりに日本記録を樹立

――全中が終わってから、調子はどうですか?

だいきくん:「この前の日曜日(10/9)、日本新記録をだしたっす」

――えっ?日本新記録!?

だいきくん:大阪市民陸上カーニバルで、低学年リレー(※)ってのがあったんすけど、僕はアンカーで走って日本記録を出したっす」
※【低学年リレー】中学2年生と1年生でチームを編成するリレー。中2が第1走と第4走、中1が第2走と第3走をつとめる。

――すごいすごい!調べてみたら、なんと1980年以来破られなかった記録を37年ぶりに更新したって話じゃないですか!ダイキくん、日本記録保持者なんだ!」

だいきくん:そうっす(得意気)

さらに、いよっっつ!


つーわけで、伸び盛りのダイキくんが、ここ1年間にフィッティングしたシューズたちを、ずばばばーんっとご紹介する今日のアムフィット!自己ベスト記録の更新ぶりもちぇけら!

【2016年秋】
はじめてのご来店。
当時、中1だった彼の100m自己ベスト記録は11秒92
川見店主は、学校生活のシューズからスパイクシューズに至るまで、彼が使用するすべてのシューズの見直しを図り、4足のシューズ選んでオーダーメイド・インソールでフィッティングした。
(右上)練習用アップシューズ、(右中)ランニングシューズ、(右下)学校生活用シューズ。装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

練習用の短距離スパイクシューズをフィッティング。装着したのは最上級インソールのゼロアムフィット。


【2017年春】
2度目の来店。
アシックスのイージーオーダーシステムで作成したオリジナルカラーのスパイクシューズをフィッティング。
オーダーメイドインソールを搭載したこのスペシャルなスパイクシューズで、彼は4月に100mの自己ベスト記録を11秒72に更新、7月にはなんと11秒39まで更新した。いいぞいいぞ!
バーニングレッドのアッパー、ブラックのアシックスラインをゴールドが縁取る、情熱的なカラーリングの1足。装着したのは最上級インソールのゼロアムフィット。


【2017年秋】
そして今回、さらなる記録向上を目指して、練習用スパイクシューズと、トレーニング用アップシューズをフィッティング。
装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。

さぁさぁさぁ、ダイキくん、履き心地はいかがでしょーかー!

だいきくん:「めっちゃいいっす。(2足のシューズを履いてはさっさと脱ぐ)」

川見店主:「そんなに早くOKしないで、もっと履き心地を確かめてよ。いやな感じがするところはインソールを微調整するからさ」

だいきくん:「そう言われても、いやなところはないっす。これで大丈夫っす」



「未完の大器」

だいきくんは、この秋から、110mH(ハードル)にも挑戦してるそうです。

だいきくん:「この前、はじめて110mハードルの試合に出たんですけど、その時の動画見てもらえますか?」

スマホで動画を再生、彼のハードリングを確認する川見店主。

川見店主:「はじめてにしては上手くハードルをこなしてるね」

だいきくん:「そうっすか」

川見店主:「もちろん改善の余地はたくさんあるけれど。ちょっと、ここでやってみよっか」

店内に簡易マットを敷いて、その上でハードリングのフォームをつくるだいきくん。

川見店主:「股関節をもっと柔らかくしないとね」

だいきくん:「はい」

川見店主:「だいきくんは身長があるから有利だよね。それに、中学時代はカラダづくりの大事な時期だから、いろんな種目に挑戦したらいいと思うよ」

だいきくん:「マジっすか」

川見店主:「どんな可能性が花開くかわからないからね。例えば、400mもやってみるとか」

だいきくん:「400mは長いっす。この前走って死にそうになりました。あれはヤバいっす」

川見店主:「じゃあ、砲丸投げとかさ」

だいきくん:「砲丸は重いっす。あれもヤバいっす」

川見店主:「砲丸が軽かったら競技にならないよ(笑)」

だいきくん:「そりゃそうっす(笑)」

川見店主:「混成の4種競技やってみたら?」

だいきくん:「4種って、110mハードル400m砲丸投げ走り高跳び、っすよね?」

川見店主:「そうそう。長い400mも、重い砲丸投げも、どっちもしないといけないけどね(笑)」

だいきくん:「それ、相当にヤバいっす(笑)」

この物怖じしない会話に漂う大物感。
でも、彼はまだ中学2年生です。
瑞々(みずみず)しい若葉のように、そして、いずれ立派な大樹のように。
可能性を無限に秘めた彼には、「未完の大器」って言葉がぴったりですね。

だいきくんの益々のご活躍を祈ります!
がんばってねー!

*****

【関連サイト】

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みなさまのご参加を心よりお待ちしております!

たぶっちゃんは、なんだかんだでブログにも登場↓

山縣亮太選手の10秒00。~第65回全日本実業団陸上選手権、男子100m決勝を見た話。

2017年9月24日。全日本実業団選手権。写真は男子110mH決勝。


彼の走りは空気を変えた

2017年9月24日(日)。
ヤンマースタジアム長居。
第65回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会、最終日。

メインスタンドの観客席は、午前中からすでに混んできた。
川見店主と陣取ったのは、フィニッシュライン前7列目のシート。
直線100mを理想的な角度で一望できる。

川見店主:「思ってたよりもお客さんが多いね。最近の陸上競技界は、注目されてるんだろうね」

場内には、どこかリラックスした空気が漂っている。
社会人の大会ならではの、余裕を感じる。
プログラムを見ると、「ちびっこ陸上教室」「豪華景品お楽しみ抽選会」「注目選手のサイン会」などのイベントが案内されていた。

川見店主:「観客が楽しめるように、いろんな趣向が凝らされているね。こういう大会が、陸上競技の裾野を広げる良い機会になればいいね」

しかし、競技がはじまると、さすがに勝負の緊張感があった。
一流選手たちの圧倒的なパフォーマンスと、その迫力に、観客は興奮し感動を覚えた。

中でも、場内の空気を劇的に変えたのは、Y選手だった。

13時10分。
男子100m準決勝に、Y選手は登場した。

川見店主:「Y選手は、全力で走れるのかな?」

川見店主は、彼の故障を心配していた。
何かのニュースで、不調を聞いていた。
しかし、この日の彼は、惚(ほ)れぼれするような走りを見せた。
スタートから一貫して、寸分の乱れもない完璧なフォームで100mを疾走した。
圧倒的なレース展開、1位でフィニッシュ。
記録は10秒20。
スタンドからは大きな拍手が送られた。

川見店主:「調子がよさそうでよかったね。あれだけのトップ選手たちの中でも、Y選手の速さは、次元がひとつ違うよね。すごいよね」

スタンドに設置された巨大なビジョンに、レースがプレイバックされる。
スローで映しだされたY選手の走りを見ながら、川見店主は、3か月前を思い出していた。


そこに、彼はいなかった

――3か月前。
川見店主は、この同じ場所で、Y選手が走るのを見ている。
2017年6月24日、日本選手権。
大激戦となった男子100m決勝のレース。
優勝したのはハーフの18歳だった。
2位は大学生スプリンターのホープ。
3位はジャマイカ生まれの24歳。
Y選手は6位と敗れ、ロンドン世界陸上への代表入りを逃した。

その時の話↓

それからの日本の短距離界は、話題に事欠かなかった。

8月のロンドン世界陸上では、ハーフの18歳が、男子100mで準決勝、男子200mで決勝にまで進出を果たし、世間を驚かせた。日本代表チームは、男子4×100mリレーで奇跡的にも銅メダルを獲り、日本中から喝采を浴びた。
そして、9月9日には、ついに男子100mで日本人初の「9秒台」が達成された。

時代は、大きく変わっていった。
しかし、そこに、彼は、いなかった――

川見店主:「この3か月を、Y選手は、どんな思いで過ごしていたのだろうね」


観衆は、彼の悔しさを知っていた

15時20分。
男子100m決勝のレースがはじまる。
軽快な音楽とともに場内アナウンスが流れた。

「マラソンゲートにご注目ください。男子100m決勝に出場する選手たちが入場します。まずは、○○選手の登場です!」

ゲートには白いスモークが吹き出す演出。煙の中からひとりづつ選手が登場、カメラの前でポーズを決めると、その姿はビジョンに大きく映し出され、会場を沸かせた。

7人目に登場したのはI選手。
8月のロンドン世界陸上で、銅メダルを獲ったリレーメンバーのひとり。
I選手は終始にこやかな表情で、カメラの前で少しおどける余裕をみせた。

8人目、一番最後にY選手は登場した。
彼は笑みを浮かべたが、表情は崩れなかった。

マラソンゲートは、トラックの第1~2コーナー間にあった。
100mスタート地点の第4コーナー付近まで、選手たちは、ひとりひとり、メインスタンド前のトラックを歩いて移動した。

Y選手が移動する間、観客席からは、彼に対する拍手がやまなかった。
観衆は、彼の悔しさを知っていた。
「やまがたー!」
名前がところどころで叫ばれた。
彼はその度に、声の聞こえる方に向かって軽く会釈し、右手を上げて静かにこたえた。

すべての選手がスタートラインに揃った。

「On Your Marks(オン・ユア・マークス)」

選手たちが、ゆっくりとスターティングブロックに腰を下ろす。
ひとり、Y選手の横顔だけが、ビジョンに大きく映し出された。
その表情には、観衆に口を閉ざさせる、張りつめたものがあった。
深い眼差(まなざし)は、一点を見つめている。
彼は、何かを決している――。

「9秒台」

そんな言葉が頭をよぎった瞬間、号砲が鳴り響いた。


彼のまなざしが見つめていたもの

Y選手はスタートから一歩出ていた。
そこからの加速は見事なものだった。
10m、20m、30mと彼が進むたびに、歓声が大きくふくれあがった。
「おおおおーー!」
誰もが、我を忘れて声をあげ、手を打ち鳴らしていた。
すべての歓声と拍手をトラックに巻き上げながら、彼は疾走した。
間違いなかった。
こんなに速い100mのレースを目の当たりにしたことがない。
流れるようにフィニッシュラインを越えた。
視界をかすめたタイマー表示に、一瞬、「9」の数字が3つ並んだ。
大歓声が起こったが、次の瞬間には、「1001」の数字が表示された。

場内は騒然とした。
「10秒01」はあくまでも速報タイムだ。
正式タイムを待った。
観衆は固唾をのんでビジョンを見守った。
なかなか表示されなかった。
判定をくだす審判員たちの、緊張と混乱が想像できた。
待たされた。
でるのか?でるのか?

正式タイムが表示された。
「10秒00」。
ふたたび大きな歓声と拍手が沸き起こった。
残念だった、という声は聞こえてこなかった。
誰もが圧倒され、ただただ感動していた。
彼を讃える拍手は、いつまでも、いつまでも、鳴りやまなかった。

川見店主:「特にラストの10mがすごい加速だったね。この『10秒00』は、9秒台と同じだけの価値があると思うなぁ」

この3か月の間、彼は、あの深い眼差しで100mの先を見つめていたのだろう。
そして、今、ありありと、目の前にとらえたに違いない――「9秒台」の顔を。

レース後、Y選手はこんな言葉を残した。

「僕にも、プライドがある」

Y選手の10秒00は、いよいよの「100m9秒台時代」を実感させる衝撃となった。
日本人で初めての9秒台スプリンターK選手は、Web上でこんな風につぶやいた。

「これから、抜いたり抜かれたりがはじまるのだろう」

3か月前まで、9秒台は「夢」だった。
今や「夢」は「現実」となり、「時代」になろうとしている。
今度こそ、そこに、彼はいた。
新しい時代の扉が、彼、山縣亮太選手によって、さらに開かれた。


(おわりです)


800mで大会新記録を樹立した高校1年生が、レースで先頭を走る理由とは?~中距離ランナーりゅうきくんの話(その2)



その1「800mを1分56秒で走る中学生が、たった3ヶ月で記録を6秒も更新した理由とは?」のつづきです)


なんと予選で大会新記録

2017年8月某日。
京都市西京極陸上競技場。
京都府高校ユース陸上競技大会。
男子1年800m予選のレース。

スタートラインに立つ彼には覚悟があった。

「思いっ切り走ってやろう」

彼の持つ自己ベスト記録は1分56秒91。
出場選手の中で群を抜いている。
予選を突破するのは明らかだった。
決勝に進むことを考えると、このレースは軽く「流して」体力を温存するのが得策なはずだ。
でも、彼はちがった。

「思いっ切り走ってやろう。そして、記録を狙ってやろう」

スタートから、ぶっとばした。
他の選手と接触するのもイヤだった。
第2コーナーを周り、オープンコースになった時には、すでに2位以下を10m程引き離していた。
スタンドで彼を応援する人たちは思った。
おいおい、まだ予選なのに、アイツなんであんなにとばしてるんだ?

その差は開く一方だった。
トラックを1周した時は30m、2周目のバックストレートでは50mほど離した。
彼はどこまでいくんだ!
場内は騒然としてきた。
スマホで撮影していたお母さんの手は震えた。

彼は、前だけを向いてひたすら走りつづけた。
圧倒的な走りを見せつけてフィニッシュした。
2位との差はなんと70m程も開いていた。
ざわついた場内にアナウンスが流れる。
1位、○○くんの記録1分56秒10は、大会新記録です――。
「おおーー!」
驚きの歓声と称賛の拍手が湧きおこった。

つづく決勝でも、彼はぶっとばした。
記録1分57秒52。
もちろん、優勝した。

*****

なぜ順位ではなく記録を狙ったのか?

本日のお客様は、高校1年生の中距離選手りゅうきくんです。

――りゅうきくん、こんにちは。

りゅうきくん:「こんにちは(ニコニコ)」

――まずは京都府高校ユース男子1年800m優勝!おめでとうございます!
いよっつ!


ほんで大会新記録も樹立!おめでとうございます!
二連発いよっつ!



りゅうきくん:「ありがとうございます(ニコニコ)」

――質問です。りゅうきくんの実力なら、予選のレースは流しても余裕で通過するのに、なぜ記録を狙いにいったのですか?決勝に進める順位に入るだけでもよかったでしょう?

りゅうきくん:疲れていない自分の力を全部ぶつけて走ったら、どれだけのタイムが出るか知りたかったんです

――でも、予選で本気を出したら、それはそれで疲れちゃって、決勝のレースに響くじゃないですか。そんな不安はなかったのですか?

りゅうきくん:「どれだけ疲れてても、決勝で優勝できると思ってました」

――かっくいー!お父さんとお母さんは、どんなお気持ちで観戦されてましたか?予選での大会新記録にはビックリされたんじゃないですか?

お母さん:「ドキドキして震えっぱなしでした」

お父さん:「予選から全力で走るか?っていうね。決勝の方がタイムが悪いっていうね。そんな選手は他にいませんでしたよ(笑)。」


駅伝シーズンに向けて

――りゅうきくんが、初めてオリンピアサンワーズに来てくれたのは昨年(2016)5月でした。それからたった3か月で800mの記録を6秒も更新、ついに全中(全日本中学校選手権)出場を果たした話は、前回のブログに書きました↓
で、今春からは陸上競技の強豪高校に進学。
高校生になってからは、どんな競技生活を送ってますか?

りゅうきくん:「実はほとんど長距離の練習をしています。中距離のための練習は、ほとんどしてません」

――へー、それで800mで大会新記録ですから、すごいですね。

りゅうきくん:「これからは、駅伝にむけて練習がはじまります」

つーわけで、中距離走でも長距離走でも期待されてるりゅうきくんのランニングシューズをフィッテイングする今日のアムフィット!
装着するオーダーメイド・インソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィットです!

まずは、7月にフィッティングした2足がこちら↓
2017年7月。走りこみ用とスピードトレーニング用のランニングシューズをフィッティング。
彼はこのシューズたちを夏の合宿で履きつぶした。それほど練習はハードだった。

そして、今回フィッティングした2足がこちら↓
2017年9月。走りこみ用と、長距離の「省エネ」なランニングフォームを身につけるためのランニングシューズをフィッティング。

さぁさぁさぁ、履き心地はいかがでしょーかー!

りゅうきくん:「はい、いい感じです。ピッタリです」

この日は、「月1(つきいち)クリオDay」で、クリオ販売の「たぶっちゃん」も店に来てくれてました。
※たぶっちゃんはブログにもたびたび登場↓
全国インターハイのたぶっちゃん
大阪インターハイのたぶっちゃん

たぶっちゃんは、学生時代には関東の某強豪大学で箱根駅伝出場を目指す長距離選手でした。
川見店主とたぶっちゃんは、りゅうきくんの試合の動画を見て、彼のランニングフォームを分析。

川見店主:「彼はまだまだ上半身を使えるよね?」

たぶっちゃん:「そうですね。上半身と下半身がもっと連動すれば、もっと走れるでしょうね」

川見店主:腕ふりの練習が必要だよね。それと競歩の練習をした方がいいよね」

たぶっちゃん:「ちょっと、ここで競歩を練習してみましょうか」

店内は即席の「競歩教室」に。
たぶっちゃんのフォームを見本にして、一生懸命に店内を歩くりゅうきくん。
競歩の中には「走る」のエッセンスが凝縮されています。
だから、「歩く」だけなのにムズカシイ。
りゅうきくんは、時に右手と右脚が一緒に出たりしてしまう。

川見店主:「ぎこちない動きになるね。ランニングフォームに改善の余地はいっぱいあるね。ってことは、記録の伸びしろもたっぷりあるってことだよね」

この1週間後、彼は近畿高校ユースの大会をひかえてました。
今シーズンで最後のトラックレース。
出場するのは、もちろん800m。

川見店主:「予選から本気で走る必要はないからね」

りゅうきくん:「そうなんですけど、いつも記録を狙ってしまうんです」


*****

その涙に、悔しさに。

1週間後。
2017年9月15日。
滋賀県皇子山陸上競技場。
近畿高校ユース陸上競技大会。

・12時55分 男子1年800m予選
彼は、スタートからとばした。
終始先頭を走りつづけ、そのまま1位でフィニッシュ。
記録は1分57秒38。決勝進出。

・16時25分 男子1年800m決勝
彼は、やはりスタートからとばした。
先頭でレースを引っ張った。
トラックを1周、400mのラップタイムは55秒。
2周目のバックストレートで、後続の選手たちが距離を詰めてきた。
600mを過ぎた頃、彼に疲れがみえはじめた。
第4コーナーを周り、最後の直線に入る。
まだ彼は先頭を走っていた。
しかし、残り50mで、1人の選手に追いつかれた。
彼に力は残っていなかった。
この機を狙っていたかのように、さらに2人の選手が猛然とスパートをかけてきた。
追い抜かれた。
4位でフィニッシュ。
記録は1分56秒30。

彼は、表彰台に上がれなかった。
これまでにない悔しさを感じた。
頬(ほほ)を伝って流れるものがあった。

――という話を、後日、川見店主はお父さんから電話で聞いた。
川見店主は、これからが楽しみだと思った。
流した涙に、その悔しさに、彼の心の「伸びしろ」が見えた。


(おわりです)


【関連サイト】

800mを1分56秒で走る中学生は、なぜ、たった3カ月で記録を6秒も更新できたのか?~中距離ランナーりゅうきくんの話(その1)



中学3年の春、彼の能力は目覚めた。

彼は中学生になって陸上部に入った。
走ることが好きだ、という「自覚」はあまりなかった。
がんばろうという気持ちも、さほど強いわけではない。
本人にも、お父さんにもお母さんにも、わからなかった。
彼の能力は地中深くにあって、誰の目にも触れなかった。
そのまま、中学校の2年間が過ぎた。

中学3年の春。
時は突然にやってきた。
眠っていた彼の能力は目覚め、大地を蹴破り一気に発芽した。
そして、わずか3か月で、途方もない花を咲かせることになる。
話は、2016年5月1日の出来事からはじる。


【2016年5月1日 京都市中学校総体】

彼は男子800m決勝のレースで、これまでにない走りっぷりを見せた。
他の選手たちを大きく引き離して独走し、ぶっちぎりで優勝。
記録は2分02秒40。
この快挙に、彼のチームは大騒ぎになった。
観戦していたお母さんは、驚きやら感動やらで涙が止まらなかった。
お父さんは、これは大変なことになったと思った。
全中(全日本中学校陸上競技選手権)の男子800m出場資格は2分01秒。もう少しがんばったら、息子は全中に出場できるんじゃないか?

ならば、とお父さんは思う。
できるかぎりの応援をしてやろう。彼の足に合うシューズを買ってあげよう。
色々調べていると、ある店のブログを見つけた。
そこには、同じく800mで全中に出場を果たした、ある男の子のことが書かれていた。
よし、この店に息子を連れて行こう。
思い立つとすぐ、その店に電話を入れた。

お父さんが読んだ「R太郎くん伝説」↓


800m2分切りと全中出場を目指して


【2016年5月12日 オリンピアサンワーズ】

ご両親に連れられて、彼はオリンピアサンワーズにやってきた。
長身で細身、優しい顔をしていた。
川見店主は彼に聞いた。

川見店主:「800mで2分切りたいよね?全中に行きたいよね?」

彼は、一緒に来た小さな妹の遊び相手をしながら、はい、とこたえた。
川見店主は、その立ち姿を見て、彼のランニングフォームが想像できた。

川見店主:「今の彼は、きっと下半身だけで走ってます。上半身も使って走れるようになれば、800mで2分を切れると思います」

お父さん:「ホントですか!これから何をすればいいですか?」

川見店主:「まずは『立つ・歩く』姿勢から改善しましょう。それに、大事な成長期ですから、食事のことも一緒に考えましょう。そして、彼の使用するシューズは、全部見直すことになります」

お父さん:「わかりました、すべておまかせします。せっかく全中が見えるところまで来たのですから、息子にはとことんがんばらせてやりたいです」

話は決まった。
目指すは800m2分切りと全中出場。
川見店主はプラン(計画)を進めた。
姿勢を整えるトレーニング器具と、必要な栄養を補うサプリメントを用意した。
そして、ランニングシューズを2足、スパイクシューズを1足選び、オーダーメイド・インソールでフィッティングした。特にスパイクシューズは、彼の走力を考慮して、「中距離専門」よりもプレートがやや柔らかい「中・長距離用」を選んだ。
2016年5月。スパイクシューズ(中)は「中・長距離用」をフィッティング。装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロアムフィット。この画像の元記事はこちら。

彼は、それぞれのシューズに足を入れ、履き心地を確かめるために店内を軽く走った。
妹は、キャッキャッとお兄ちゃんを追いかけた。
彼はイヤな顔ひとつせず、妹と一緒に走ってあげた。
それを見て、彼はとても優しいのだと川見店主は思った。


そして、快進撃がはじまる

その後、彼は胸のすくような快進撃をつづける。
以下、彼の軌跡。


【2016年6月18日 京都市中学校選手権】
男子800m 2分01秒77 優勝。
全中出場資格の2分01秒まで、あと0.77秒に迫る。


【2016年7月9日 全日本中学校通信大会】
・男子800m 1分59秒88
このレースを見ていたお父さんは、その場で川見店主に電話を入れた。
「やりました!息子が2分切りました!全中にも出場できます!」


【2016年7月23日 オリンピアサンワーズ】
ふたたびの来店。

川見店主:「全中出場おめでとう!2分も切ったね!すごいね!よかったね!」

彼は少し照れくさそうに笑い、はい、とこたえた。

お父さん:「短期間でこんなにタイムがあがるなんて、ビックリしています。インソールの効果はすごいですね!このお店に来てホントによかったです」

川見店主は、彼の走りが安定してきたと判断。
全中で勝負するために、新たに「中距離専門」のスパイクシューズをオーダーメイド・インソールでフィッティングした。
彼は、スパイクシューズに足を入れて履き心地を確かめると、満足そうに笑顔でうなづいた。
2016年7月。彼の2足目のスパイクシューズは中距離専用をフィッティング。装着したオーダーメイドインソールは、最上級インソールのゼロアムフィット。この画像の元記事はこちら。

【2016年7月27日 京都府中学校総体】
・男子800m 1分58秒73 優勝


【2016年8月07日 近畿中学校総体】
・男子800m 1分58秒86 2位入賞。


【2016年8月22日 全中(全日本中学校選手権)】
・男子800m
 予選  1分57秒23 
 準決勝 1分56秒91


見てのとおり。
この3か月間、彼は走るたびに自己ベスト記録を更新しつづけた。
競技場にいるお父さんからは、いつも喜びの電話がかかってきた。
その声は、川見店主の携帯から周囲の人に漏れ聞こえるほど大きかった。


彼の能力を花開かせたものとは?

結局、彼はたった3ヶ月で6秒も速くなり、全中では準決勝にまで進出を果たした。
彼の能力を花開かせたのものは何か?

こんなエピソードがある。

ある日の試合、800mのレース。
彼の体調はすこぶるに悪かった。
棄権するしかないと思うほどだった。
でも、先生に頼まれた。
チームメイトでなかなか記録の上がらない選手がいた。

「アイツを2分切りさせるために、お前がレースで引っ張ってやってくれないか」

その子のためならと思うと断われなかった。
フラフラしながらも彼は走った。
懸命にチームメイトを引っ張った。
彼のリードでチームメイトは2分を切れた。
彼も自己ベスト記録を更新してしまった。

――この話を聞いた時、川見店主は謎が解けた気がした。
「自分」ではなく「誰か」のために走れてしまう。
「自分」よりも「みんな」を喜ばせたいからこそ、がんばれる。
そんな「優しさ」と「強さ」が、彼の能力を花開かせたのだろう。
彼、りゅうきくん自身には、そんな「自覚」はないみたいだけれど。


(つづきます↓)
・その2 800mで大会新記録を樹立した高校1年生が、レースで先頭を走る理由

*****

【関連サイト】

フルマラソンに挑戦する50代男性ランナーを応援するブログをはじめます!【第1回】



「50s Runners Club」はじめます。

フルマラソンに挑戦する、50代以上男性ランナーを応援したい!
というブログをシリーズではじめます。
名付けて「50s Runners Club(フィフティーズ・ランナーズ・クラブ)」。
第1回目は、3人のイカしたオジサマたちがご登場です!

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「やっと5時間を切れました」

【熊本県・ヨシユキさんの場合】

中学・高校時代は野球部で汗を流した。
でも、それからはスポーツらしいことは何もしてこなかった。
10年ほど前、突然腰痛に襲われる。
医者に行くと言われた。
運動不足です。カラダを動かしてください。

ジムで汗を流すようになった。
そこで知り合った人に、無理やりマラソン大会に申し込まされた。
2007年、熊本県氷川町梨マラソンに参加。
梨畑を5km走った。

ヨシユキさん:「しんどかったですね。死ぬかと思いましたね(笑)」

30分ほどかけてゴールにたどりついた。
参加賞でもらった梨は甘く美味しかった。
走り終わって食べた弁当は格別にウマかった。
帰りに皆で温泉につかり、ビールを飲んだ。
なんだこれは、最高の気分じゃないか。

ヨシユキさん:「これがやみつきになりましてね。走りつづけることになりました」

フルマラソンにも挑戦。
・2014/12 青島(初フル)5時間20分
・2016/03 鹿児島 5時間15分

しかし、走ると膝が痛むようになってきた。

2016年秋、オリンピアサンワーズに初ご来店。
2足のランニングシューズをフィッテング。
2016年秋。レース用(上)、走りこみ用(下)のランニングシューズをフィッティング。装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロ・アムフィット。

その後。

・2016/11 福岡 5時間30分
・2016/12 青島 4時間58分(PB)

ヨシユキさん:やっと5時間を切れました。もう膝も痛くなりません

2017年夏、ふたたびのご来店。
2足のランニングシューズをフィッティング。
2017年夏。走りこみ用(左)とレース用(右)のランニングシューズをフィッティング。装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロ・アムフィット。

今年のレースは、12月10日開催の青島太平洋マラソンに出場予定。
さらなる記録更新を目指す。

ヨシユキさん:「走っていい汗をかいて、温泉につかって、最高のビールを飲む。定年前にね、いい趣味を見つけたなと思ってますよ(笑)」


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「3時間30分切れたら思い残すことないね(笑)」

【大阪府・オサムさんの場合】

バスケットボール歴は20年以上。
スポーツ万能、体力には自信がある。

2012年12月。
ホノルルマラソンで初めて42.195kmを走る。
15kmで膝が痛くなり、後は地獄を見た。
歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まり。
這(ほ)う這うの体でのフィニッシュ。
6時間かかった。
悔しくてたまらない。
闘志に火がついた。

帰国後に整体に行くと姿勢が悪いと言われた。
日々の生活で姿勢を意識するようになった。
その効果はすぐに表れた。
2013年2月、京都マラソンを4時間28分で完走。
もっともっと速く走りたい。
以降、毎年フルマラソンに出場しつづけた。

2016年2月、愛媛マラソンを3時間40分で激走。
これが現在の自己ベスト。

オサムさん:「ずっとサブ3.5狙いで走ってるけれど、むずかしいねぇ。昨年(2016)はそれから10月の大阪、12月の奈良・加古川と走ったけど、ぜーんぶ途中で撃沈やった。くやしいねぇ(笑)」

2017年6月、初めてのご来店。
走りこみ用のランニングシューズをフィッティング。
2016年春。はじめてのフィッティングは走りこみ用ランニングシューズ。装着したオーダーメイドインソールは、最上級インソールのゼロ・アムフィット。

オサムさん:「このシューズ、めちゃめちゃよかったです。この前、峠越えの40kmを走ってきたけど、ぜんぜん楽に走れたし、筋肉痛もない。これ、自分ががんばったおかげ?それともインソールのおかげ?どっちもってことにしとこか(笑)」

2017年8月、2度目のご来店。
レース用のランニングシューズをフィッティング。
2017年夏。今シーズンでサブ3.5を狙うレース用のランニングシューズをフィッティング。装着したオーダーメイドインソールは、最上級インソールのゼロ・アムフィット。

今年のレースは11月に大阪、そして、12月は因縁のホノルルマラソンに出場予定。

オサムさん:3時間30分を切れたら人生で思い残すことないわ。もう死んでもええよ(笑)。それくらいにサブ3.5は達成してみたいね」


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「その悔しさが走らせるんでしょうね」

【神奈川県・ミノルさんの場合】

中学・高校は陸上部で長距離選手。
5000mの自己ベストは16分48秒。

人生でふたたび走りはじめたのは10年前(2007)。
きっかけは「メタボ対策」だった。
この頃、オリンピアサンワーズに初来店。
ゆっくり走る用のランニングシューズと、仕事用の紳士靴をフィッティングした。

その後、兵庫県から神奈川県に転勤。

ふたたびのご来店は6年後の2013年1月。
ランニングシューズをフィッティング。
そのシューズで1か月後の東京マラソンに出場。
初めての42.195kmは5時間39分で完走した。
2013年の秋には、レース用ランニングシューズとゴルフシューズをフィッティングした。装着したオーダーメイドインソールは、いずれも最上級インソールのゼロ・アムフィットだった。この画像の元ブログはこちら

以降、毎年フルマラソンに挑戦するようになる。
主な戦績。
2014年3月、板橋シティマラソンで初サブ5達成。
2016年2月、ふたたびの東京マラソンは4時間38分で完走、これが現在の自己ベスト記録。

2016年秋、3年ぶりにご来店。
走りこみ用ランニングシューズをフィッティング。
2016年秋。走りこみ用ランニングシューズをフィッティング。装着したオーダーメイドインソールは、最上級インソールのゼロ・アムフィット。

2017年夏、海外出張の前にご来店。
レース用のランニングシューズをフィッティング。
2017年夏。レース用ランニングシューズをフィッティング。装着したオーダーメイドインソールは、最上級インソールのゼロ・アムフィット。

シューズの履き心地を確かめる時、思わず低い姿勢から走りはじめてしまう。
陸上競技選手だった感覚は、今もカラダに残る。

今年のレースは、12月3日開催の湘南国際マラソンに出場予定。

ミノルさん:「コンスタントに5時間を切るのが目標です」

質問した。
どうしてフルマラソンを走りつづけるのですか?

ミノルさん:「レースで走っている間は、もうこんなシンドイことはやめようと思ってるんです。でもゴールしたらまた思うんですよ。もっとああすればよかった、こうすればよかったって。その反省と悔しさが、またフルマラソンを走らせるんでしょうね


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以上、50代男性ランナーのみなさまでした。
ヨシユキさん、オサムさん、ミノルさん、今シーズンのご健闘をお祈りいたしまーす!


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